2012年08月06日

NO.16 未来への旅の記憶〜Memories of Journey for Future〜

【帰国のご報告にかえて】
 8月3日(金)曜日の夜半、私たち一行を乗せた機体がゆっくりと動き出しました。帰国の途に着く研修生の物憂げな雰囲気に、“Crew, please be seated for taking off.”と離陸のために乗務員に着席を指示する機長の事務的な声が対照的です。エンジンの出力が全開にされ、ランディングギア(車輪)のブレーキがリリースされると、機体は轟音を立てながらスピードを上げていきます。満席のせいか、離陸までに時間がかかり、研修生がパースに残した名残を惜しんでいるかのようです。

 それでもいつしかスッと機体が浮上し、パースの夜景が窓の外に流れて行きます。私はそれを眺めながらシートに深く身を沈め、2週間の日々を考えるともなく思い起こしていました。
                   
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 CELTでの英語学習の充実ぶりは、過日のブログでお伝えしたとおりです。いい教材やカリキュラム、いい先生方に、学ぶ気持ちに充満した研修生がいて相乗効果を生み、皆、ぐんぐん力を付けます。しかし、力がつけばつくほど、高みを目指せば目指すほど、英語力が伸びているのに自信を失うことがあるものです。そんな彼
らを温かく励まし、時に叱咤しながら成長を促してくれるCELTの先生方には頭が下がります。
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 最終日近くには、かなりのスピードで話が展開しても、「どう?」と先生から質問が来ると、的確に「私はこう思います」とか「こういう意味です」と答えが返ります。まさに「打てば響く」とはこのことで、こうなると俄然やる気になってしまうのは、万国共通の教師の性。テキストを超えて研修生に大切なことを教えてくれます。

 Anoma先生は、日本人が弱い発音を徹底的に鍛えようと必死です。発音しにくい単語やネイティブには聞き取りにくい日本人特有のなまりを、できるまで、懇切に教えてくれます。まるで、母親が(というには少し若すぎますが)子どもに口移しで言葉を教え込むように。
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 Anna先生は、ご自身のアフリカでのチャイルド・ケアのボランティアの経験を表現力豊かに語られます。英語が使えると、困っている人々に手を差し伸べることもできえる、そうするとあなたたちの人生がきっと豊かになるのよ、と語る先生に、研修センターの英語講師の枠をはるか大きく超えた教育者のまなざしを感じます。
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 そして最終講義が終了すると、卒業検定のプレゼンテーションです。2〜3人が一組になって進めますが、その質の高いこと。内容は言うに及ばず、限られた紙やペンを使ってフリップをつくり、動物の分布図や特徴を図示するチーム。一人が一方的にしゃべるだけでなく、英語での掛け合いを通して話題に引き込む手法を使うチーム。かと思えば、美しく聞きやすい発音で滑らかに話を運ぶチーム。この2週間のAnna先生とAnoma先生の教えに報いるように上質の発表が続くのです。
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 さらに祥雲生の真骨頂は、英語による質疑応答。もじもじ・・・かと思っていたら何のその。“What does the emu have a long neck for?(エミューの首はなぜ長いのですか。)”発表を良く聞かなければ質問はできませんし、英語で質問しようと思ったらなおさら力が必要です。 しかもGood question。英語でGood questionは単に「良い質問」というだけでなく、的を射た鋭く答えにくい質問という含意があります。

 エミューの首が長い理由はさすがに答えられないだろうなと思っていると・・・“I don’t know. But I think the emu has long legs and it has a long neck to reach the ground. The emu eats grass on the ground.(良く知りません。が、エミューは足が長いので、地面まで届くように首が長いのだと思います。エミューは地上の草を食べるからです。)”その答えを聞いたAnna先生も、“It’s a very logical answer. You’ve got logic here.(とても筋の通った答えです。論理的な思考力まで身に付きましたね”と驚きを隠せません。私も隣で“Oh”と唸るばかりです。この質疑応答を英語でするのですから、大したものです。

 そして、全員無事に卒業検定をパスし、修了証交付式です。Anna先生、Anoma先生の立会いのもと、Matt先生から直接、修了証と記念の本が手渡されます。「がんばってね。」「未来は明るいよ。」「あなたの授業中の活躍は本当にすばらしかった。」など、研修生一人ひとりにメッセージを伝えてくださる先生たちには、本当に頭が下がります。ここまで個々にまなざしを注いでいたのかと・・・。
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 修了式後、Farewell PartyがCELTから通りをはさんだお向かいのTrinity Collegeで行われました。「キャー、おすしがある、海苔巻きもある。」「おー、しょうゆがある。」「からあげだー。」久しぶりに見る大量の日本食にテンションは最高潮。あと数時間で帰国するんだけどなぁ。そんな風に考えていると、「帰ったら、ご飯何かな?」「カレーが食べたいなぁ。」と、久しぶりの和食から、お母さんの味、家庭の味に話が膨らみ、なんだかしみじみとしている研修生もちらほら。親元を離れて、いろんなことを考えて、やっぱり自分が育った家族が一番だということをあらためて考えてくれたのかな。
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 最後に、Anna先生、Anoma先生からご挨拶。「本当に楽しい2週間でした。パースを、オーストラリアを、好きになってくれましたか?またきっと戻ってきてくださいね。そして、この2週間は皆さんにとって、人生を変えるような経験かもしれません。夢を忘れず、前を向いて、がんばってね。See ya!!」CELTの先生方はいつも、語学以上の大切なことを伝えてくださいます。両先生、いつか研修生が活躍する姿をお知らせします。楽しみにしていてください。
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 夜8時半、homestay familyの車で研修生たちがCELTに集合します。たった2週間とはいえ、家族になったhomestay familyと研修生たちの離れがたい思いは察して余りあります。車の前で長時間抱き合いながら、「もう、いやや、帰りたくない。」と泣き出す研修生たちに、「また必ずPerthに来てね、来たらうちに泊まるのよ。」多くのご家族の皆さんが涙ながらに声をかけてくださいます。そしてそばにいる私に「本当に素敵な生徒さんでしたよ。」、「去年もいた先生ですよね、ぜひまた来年、素敵な生徒さんを連れてきてくださいね。」、「日本はすばらしい若者を育てる力があるのですね。」などと思いを伝えてくださるhomestay familyの皆さん。実は、祥雲生なら大歓迎と、連年受け入れていただいているご家庭が多いのです。ありがたいお気持ちに、精一杯の感謝を伝えて、バスに乗り込み、空港に向けて発車しました。帰りたい、でももう少し・・・引率者も含めて、そんな思いを胸に抱きながら・・・。
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 若くしなやかな研修生たちの成長に、頼もしく思ったり、驚いたり、教員として刺激に満ちた2週間でした。研修開始後数日経ったある日、「早く積極的に取り組んでほしいんだけど」と謙遜気味に言う私に、CELTの先生の一人が、「若者の成長にはチャンスと時間が必要です。」と語られていたことが今も強く心に残っています。そして、研修生一人ひとりがその言葉の正しさを証明してくれました。この姿を見るたびに、海外研修を始めてよかった、そして、若い彼らの未来への旅に同行できることは実に幸せなことだと強く思うのです。

 年齢を重ねた私ですら、パースでの日々に多くの刺激を受けました。教員としても、一人の人間としても。それが思春期にある研修生のこと、彼らがこの2週間で感じ、考えたことは私たちの想像をはるかに超えているに違いありません。彼らがこれから、何を語り、何をするのか、どのように人生を切り開くのか、楽しみで仕方ありません。
                     
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 こんなことを考えているうちに、もう夜中の2時過ぎです。私の疲労も限界です。無機質なエンジン音の中、私は深い眠りに落ちました。研修生の前途を夢見ながら・・・。


 研修地Perthにて、その日にあった出来事を旅の連れずれにつづった当シリーズも、最終号となりました。引率者の一日ごとのつぶやきにお付き合いいただき、ありがとうございました。結果として日本の皆様への日々の活動報告となっておりましたら幸甚です。また、引率者は、研修生諸君がこれを読み、自分自身の研修を振り返るよすがになればと、淡い期待を抱きながら書いたのも事実です。「先生はそういうけど、私は違った思いを抱いた。」「あ、あの活動はそういう意味があったのか。」どんな感想でもいい。それが未来への旅の道標となれば・・・。


 最後になりましたが、この海外研修にご助力賜りました皆様に厚くお礼申しあげます。
 研修を主催いただいている本校国際交流協会の皆様。平素より本校の国際教育全般にわたりご指導・ご協力をいただいている西オーストラリア州政府代表部神戸事務所長 平田典子様。現地研修全体の計画立案から実施までをご担当いただいているCELTの所長Bianca先生と特別プログラム担当課長のMatt先生。直接授業をご担当いただいたパワフルで明るいAnna先生、物静かで知的なAnoma先生。CELTでの生活上の課題にきめ細かくご対応いただいたLai先生。わが子のように愛情をもって接してくださったHomestay Familyのみなさま。皆様のお蔭をもちまして大変充実した研修となりました。本当にありがとうございました。

 そして何より、自分の殻を一枚破ろうと本研修に参加した生徒たちの背中を強く押し、快く送り出してくださった保護者の皆様、ご家族の皆様。心より感謝いたします。

 それではまたいつか・・・。See ya!!

N.Miyashita@Sanda Shounkan S.H.S.
posted by 三田祥雲館 at 22:15 | 兵庫 ☀ | Comment(2) | 海外研修

男子サッカー部日誌(7月25日)

祥雲男子サッカー部の部員22名とマネージャー3名は、淡路カップに参加するため、2泊3日の淡路遠征に行ってきました!(^o^)


7月25日 淡路カップ1日目

1試合目
祥雲館VS神戸鈴蘭台 午前10時30分キックオフ

淡路カップ1戦目!この試合に勝ってチームを勢いづけるため全員気合い十分で挑みます!

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前半が始まり、パスをうまく回しゴールを狙います。そして前半15分3年生WK先輩のシュートで先制点を奪います(*^^*)
その後も前半26分に3年生WK先輩のアシストで3年生SY先輩のシュートが決まり、2ー0で前半終了。

後半も積極的にシュートを打っていきます!
そして後半8分2年生IK先輩のアシストで2年生YA先輩のシュートが決まります。
その後も、後半16分には2年生MS先輩のアシストで2年生YA先輩がシュート、後半19分には1年生KR君がシュートを決めますが、後半18分に相手に点をとられてしまい3ー1で後半終了。

結果5ー1で勝つことができました・

2試合目
祥雲館VS市立尼崎 午後1時キックオフ

前半が始まり、祥雲はあまり自分たちのペースで試合を進めることが出来ません。
そして前半5分相手にPKを与えてしまい先制点を奪われてしまいます。なんとか立て直したいところですが、前半14分にもシュートを決められ、0ー2で前半終了。

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後半は祥雲も攻めていきましたが、なかなかシュートが決まらず、両者無失点のまま試合終了。

結果0ー2で負けてしまいました・


手(チョキ)☆本日のMVP☆手(チョキ)
3年生WK先輩 先制点を決めてくれましたるんるん
2年生YA先輩 チームを勢いづけるシュートを決めてくれましたるんるん
posted by 三田祥雲館 at 09:09 | 兵庫 ☁ | Comment(0) | 男子サッカー部日誌

男子サッカー部日誌(7月24日)

7月24日 丹有地区リーグ
祥雲館vs有馬
午後2時30分キックオフ

この日も、蒸し暑いなかでの試合となりました。

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前半が始まると、17分に3年NS先輩がゴールエリア右側からシュート!
その後、前半26分には、2年TK先輩がゴールエリア中央からシュート!
そして、前半35分に、またしても2年TK先輩がゴールエリア左側からシュートを決め、3ー0で前半終了です!

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後半は、開始5分で2年TK先輩がゴールエリア右側からシュートを決めます!
そして、後半10分には、3年WK先輩がペナルティエリア左側からシュート!
後半12分には、3年FY先輩がゴールエリア右側からシュート!
後半19分には、またしても3年FY先輩がゴールエリア中央からシュートを決め、4ー0で後半終了です!

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結果、7ー0で勝利しました!

手(チョキ)☆本日のMVP☆手(チョキ)

3年 WK先輩
タッチ数がとても多く、積極的にプレーをしていましたるんるん
2年 TK先輩
シュートをたくさん決めて、チームの勝利に貢献してくれましたるんるん
posted by 三田祥雲館 at 09:03 | 兵庫 ☁ | Comment(0) | 男子サッカー部日誌