大掃除の後、全校集会が行われました。
@校歌斉唱
A学校長講話 (詳細は後ほど)

B表彰伝達

ソフトテニス部 丹有団体2位 ダブルス3位
水泳部 丹有総合2位
バドミントン部 神戸地区 女子ダブルス 3位
男子サッカー部 丹有優勝
陸上競技部 県ユース 1年男子100m 2位
丹有総体 女子 総合2位
SSH生徒研究発表会 ポスター発表賞 及び 生徒投票賞
C 生徒指導部長講話

学校長講話(詳細)
久しぶりに諸君の元気な顔を見て、夏休みが終わった、日常の学校に戻るのだと実感しました。職員会議で、長い夏休みの間、特に大きな事故もなかったとの報告を受け、大変喜んでいます。諸君の中には部活動で頑張った人、補習や勉強を頑張った人、ボランティア活動などで汗を流した人、西オーストラリアやアメリカなどに行き国際交流や異文化について勉強した人、なんとなく過ごしてしまった人、いろいろあると思います。日々何かをしているのだけれど、夏休み全体としてはなんとなく終わってしまったと感じている人もいるのではないかと思います。同じことが3年間の高校生活にも、青春時代にもいえると思います。ひょっとすると、人生についてもなんとなく過ごしてしまうなどということもありえるのではないでしょうか。そうならないためにも、一日一日を大切にしてほしいものです。夏休みが終わり、日常の学校生活が再び始まるという大きな節目にあたり、規則正しい生活習慣と計画的な学習習慣を再び確立し、充実した毎日を過ごしてください。
さて、7月27日から8月13日まで17日間にわたって、ロンドンオリンピックが開催されました。オリンピックを見ていて感じたことを祥雲通信に書いたので、ぜひ読んでください。今日は、4年前の北京オリンピックで男子4×100mリレーに出場し、銅メダルを受賞した朝原宣治(あさはら のぶはる)さんが、競技を通して学んだことについて話したいと思います。
8月19日に郷の音ホールで三田の教育フォーラムがあり、朝原宣治さんが講演をしました。講演の最後に、競技を通して学んだことを話され、諸君が勉強や部活動をするときに大いに参考になると思い、紹介します。一つ目は、「現状の把握と目標の差を知る」です。まずは自分の現状を過大評価も過小評価もせず、正確に把握する。そして、理想とする目標と自分の現状との差を認識し、自分が何をどうすれば、その差を埋められるのかを考え、それを行動に移すことが重要。二つ目は、「モチベーションの確保」。こじつけでも縁起担ぎでもいいから、とにかく自分のモチベーションをあげる。周りに宣言するのもよし。三つ目は、「柔軟な軌道修正」。物事は全てが計画通りにいくとは限らない。予期せぬことが起こって予定が狂ったら、最初の計画に固執せず、柔軟に対応して変更することが大切。四つ目は、「精神的に優位な状況を作り出す」。人間は追い込まれると焦りやプレッシャーが出てくる。精神的に優位でないと自分の実力は発揮できない。何事も早めにすることを意識して、前もって動くと優位な状況を作れる。五つ目は、「多くの経験・データはひらめき、直感を生み出す」。役に立たないと思うようなことでも、さまざまな経験をし、情報を蓄積していると、思わぬときにそれらが結びついて、いい考え、アイディアが浮かぶ。他にも、「情報を冷静に分析し予測を立てる」、「原資の有効活用で組み合わせの効率化とネットワークの充実」、「局所的視野と総括的視野」、「本質を見極め可能性を引き出すための思考」ということを学ばれたそうです。
就職試験が9月中旬に始まります。3年生諸君は、いよいよ卒業後の進路決定の時期が近づいてきました。孫子が「己を知り、相手を知れば百戦危うからず」と言ったように、まずは自己分析をしっかりとし、精神的な優位とモチベーションの確保を心がけ、進路目標の達成を目指してください。1・2年次は、9月から12月までのこれからの期間が、最も充実した学習や部活動ができる時期です。諸君が、「継続は力なり」という言葉を実行し、自分の在り方を見つめ、改善し、様々な面で実力アップすることを期待しています。