2013年02月27日

ご卒業おめでとうございます〜第9回卒業式〜

昨日からの雨が上がり少し暖かな気温となった今朝、第9回卒業式が行われました。
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祥雲館の「学び」の象徴である大講義棟で出番を待つ「チーム9回生」
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卒業生入場
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卒業証書授与
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学校長式辞(詳細は後ほど)
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来賓祝辞
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祝電披露
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在校生送辞
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卒業生答辞
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校歌斉唱
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卒業生退場
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学校長式辞
 校庭の木々の枝にも穏やかな早春の息吹が感じられる今日の佳き日に、多数のご来賓の方々並びに保護者の皆様のご臨席を得て、ここに兵庫県立三田祥雲館高等学校第九回卒業証書授与式をとりおこなうことができますことは、本校にとりまして誠に光栄とするところであり、ここに衷心より厚くお礼申し上げます。
只今、卒業証書を授与いたしました三一七名の卒業生諸君、卒業おめでとう。この三年間、諸君は三田祥雲館高校で、社会人としての基礎・基本を身に付ける日々を過ごしました。知・徳・体をバランスよく育み「自ら学び、考え、行動できる能力を培う」という本校の教育目標、そして校訓「自律・創造・敬愛」のもと、諸君は実に果敢に学業や部活動あるいは生徒会活動、学校行事に取組んできました。また、友と語り、涙し、力を合わせ、かけがえのない青春を自らの手で作り上げ、生涯続くであろう友情を育んできました。三年間の高校生活の中で、数々の感動を体験し、貴重な財産を内面に蓄え、人間として確実に成長したはずです。諸君の努力と研鑽に心からの敬意を表するとともに、この日の感激を胸に大いなる飛躍を期待したいと思います。
保護者の皆様にはお子様のご卒業を心よりお祝い申し上げます。三年間大切にお子さまをお預かりしてまいりましたが、その間、学校の教育方針をご理解いただき、温かいご協力をいただきましたことを本校の教職員を代表いたしまして深くお礼申し上げます。
さて、卒業生諸君。新たな旅立ちには新たな決意が必要です。皆さんの輝かしい門出にあたり、思うところの一端を申し述べて、はなむけの言葉にしたいと思います。
第一は、「あなたが置かれた環境、状況で、最善をつくしなさい」ということです。「生きるというのは考えるということである」とキケロが言ったように、人は幾つになっても生きるとはどういうことかと思索し、自分の生き方に悩むものです。しかし、ただ考えただけでは未熟です。人生は本当に体験しなければ、分かったつもりでも本当には分かっていないものです。むしろ、自分が置かれた環境、状況の中で、与えられた仕事、与えられた役割を、手を抜かず最善を尽くしてやり抜くことが大切です。「いま、ここ」に心を集中し、ただそのこと一つに徹して取組むことによって、人生の受け止め方も違ってくるものです。自分は回り道をしているとか、自分の本当の進むべき道は別にあるとか、何事も一時の腰掛けのつもりで手を抜いてやっていると、必ず悔いが残ります。 しかし、どんなことであれ、その時に全力を尽くしてやったことは、後で必ずプラスになって返ってくるものです。全力を尽くして取組んでいる限り人生に無駄はありません。大リーグで活躍しているイチロー選手は、「いろいろな知識を簡単に頭に入れられる時代。頭で理解するのではなく、身をもって大切なものを得られる生き方ができたら最高だ」と話しています。
また、若い時には周りの人の言葉に、心が揺れたり頑張りすぎたり、自分を見失うこともあるでしょう。どうも自分らしくない、疲れたなどと感じることがあるかもしれません。そういうときは、自分のことばかりを考えているからです。展望は遠く、視野は広く、考えは深くあるように心がけることです。書物を紐解くのもいいかもしれません。古典の英知の結晶に学び、歴史の教訓に学べば、自分の本当の姿、進むべき人生の方向が見えてくることでしょう。自分という存在は自分以外の誰かがいて初めて成り立っていると思い、目を転ずることが大切です。最高の生き方とは、一度しかない人生を、精いっぱい、力いっぱい、命いっぱい、最善を尽くして生きることではないでしょうか。
第二は、「しあわせはいつも自分の心が決める」ということです。善いことを思い、善いことをすれば、自然と善い結果が生まれるし、不幸を嘆いて暗い顔をしていたり、不満や人の悪口を言っていたりすると、人に避けられるようになり、いつになっても状況が好転しないものです。腰塚勇人(こしづか はやと)さんの著書、『命の授業』を読んだとき、人の心の温かさ、生きることのしあわせをあらためて教えられ、とても感動しました。「たぶん一生寝たきりか、車椅子の生活になるでしょう」とお医者さん言われるような首の骨を折る大けがにより、充実した教員生活から一転、人生の奈落に叩き落されました。それまで競争が大好き、「常勝」が信条で、人に負けない生き方をずっと貫いていたそうです。一時は自殺まで考えたという苦悩の底にあっても、プライドが邪魔して助けてと言えない。そんなときに心を開かせてくれたのは、奥さんの言葉、母親の言葉、そして看護師さんの「辛さは本当にはわかってあげられないけれど、私にできることはなんでもしますから、我慢しないで言ってください」という言葉だったそうです。人の気持ちを分かろうとする一言。この人にだったら助けてと言えると思うとともに、心の温もりにふれ、感極まり号泣したそうです。そして、人の放つ一言が人生をどうにでも変えてしまうんだと感じ、自分は言葉を丁寧に使おう、言葉をちゃんと選んで丁寧に使おうと決めたそうです。この後、さまざまな人との出会いを経て見事社会復帰を果たし、自らに対して「5つの誓い」を立てました。その5つの人生信条は、“口は人を励ます言葉や感謝の言葉を言うために使おう。耳は人の言葉を最後まで聴いてあげるために使おう。目は人のよいところを見るために使おう。手足は人を助けるために使おう。心は人の痛みがわかるために使おう”です。
この世の中を、しあわせに愉快に過ごそうと思ったら、人の喜びをもって自分の喜びとし、自分を愛する心をもって人を愛し、人に喜ばれるように、さらには人を喜ばすように努力するとよい。
どうか、卒業生の皆さん、どんなときにも最善を尽くし、いのち豊かに、健やかに、そして、自らの信じる道を「今がしあわせ。今が楽しい。」と喜びをもって日々を歩まれるよう切に願っております。皆さんの輝かしい前途に幸多かれと念じつつ式辞といたします。

平成二五年二月二七日
兵庫県立三田祥雲館高等学校
校長 市毛 康之











posted by 三田祥雲館 at 13:06 | 兵庫 ☁ | Comment(2) | 日記