2013年07月26日

No.4 8時45分だよ、全員・集合!!


7月26日(金)のご報告

「みんな、迷わずにくるのか・・・。」毎年不安になる瞬間です。やっぱり昨夜はよくは眠れず、3〜4時間で目が覚めてしまいました。良く眠れないのは年齢なのかもしれませんが。

「なに不安がってるんですか。」とばかり、笑顔の研修生が登校を開始します。最初の生徒は8:20。授業開始25分前の余裕です。そして、おはようの挨拶もそこそこに、それぞれのHomestay Familyの自慢が始まります。家が広いとか、優しいとか、幼くかわいいHomestay Brothersと遊んだとか・・・。みな生き生きしています。その中で一番の自慢合戦は「ごはん」。ラザニア、タイ風カレー、パスタ・・・etc。そして、食卓では趣味の話をしたよ、とか、食後に東日本大震災の話題になって原発の是非について話し合ったとか。

実は毎年出発以来、機内食→機内食→機内食→ホテルの朝食→UWAの学食と出来合いの食事が続き、若い体はなんともなくても、心の中には寂しさを募らせている研修生が少なくないのです。そして、ステイ初日のHomestay Familyとの「あたたかな食事」に張り詰めていた気持ちが鎮撫されるようです。「家族のありがたみを・・・」という言葉は、飲み込みましょう。いうだけ野暮というものです。

ところで昨年度までの過去4回、登校初日に遅れた祥雲生は一人もいません。今年はというと・・・記念すべき第1号は今年も生まれませんでした。えらい。すごい。安心した。It’s amazing and I’m really proud of you all. 引率者もそろそろ日英チャンポンになって来ましたが、若く適応力の高い彼らは倍ぐらいのスピードでAussie化しているように見えるのは、私だけではないはずです。

ということで、SSH科学研修、文化語学研修とも、定刻どおりに全員そろって授業開始です!!(喝采)

【文化・語学研修】
午前中は教室での英語研修。到着2日目が一番つらいのは引率者も経験済み。眠く疲れた頭をフル回転させて課題に取り組みます。

一つ目のテーマは「How big is Australia?」。オーストラリアはとにかくデカイ。面積は日本の21倍にも及び、この西オーストラリア州だけでも7倍の広さを持ち、一説には世界で2番目に広大な面積を有する地方自治体なのだとか。そんなオーストラリアの地理を英語で学びます。

Morning Tea Breakをはさんで「Language in Australia」が次のテーマとなりました。アボリジニの言葉に始まり、オーストラリア特有の英語やスラングを学習していきます。「エイ」が「アイ」に発音が変わるオーストラリア方言は有名ですが、G’day, Mate(ゲダイ、マイ=よお)やCheers(チァズ=どうも)などはおおらかでフレンドリーなAussie気質に触れられるようで、引率者も好きなフレーズです。特にCheers!は私も多用しています。

そして昼食。愛情こもったHomestay Familyお手製のお弁当を顔をほころばせてほおばります。中にはHomestay Motherと一緒にサンドイッチを作った男子研修生もいたとか・・・。いいことです。

午後はお待ちかねの「カバシャム野生動物園」への全校遠足。実は毎年、祥雲館の研修に合わせて遠足の日が設定されて、全校挙げての大レクリエーション大会になるのです。ウォンバットに触れたり、オポッサムを抱いたり、ヘビ(たぶんPython=ニシキヘビ)を握ったりと大興奮。また、オーストラリアならではの羊の毛刈りショーやカンガルー・フィーディングで盛り上がりました。(オーストラリアの生態系については、昨年度の海外研修のブログhttp://shoun-hs.seesaa.net/article/283387007.htmlをご参照ください。)

では、写真です。
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心残りは天候です。今日のパースは昨日と打って変わってStormy Weather. 嵐のような風と瞬間豪雨が来たと思ったら10分後には晴天、というのを繰り返す一日でした。

SSH研修は、別便で明日レポートします。ま、盛りだくさんだったのですから・・・。

研修生たち、とにかく週末は楽しく過ごしてください。そして、月曜日にきらきらの笑顔を見せてくださいね。Have a lovely weekend with your homestay families!! 日本の皆さんも、Have a fantastic weekend!!

ガイダンス部長のつぶやき in Perth
オーストラリアの検疫は世界有数の厳しさらしく、Perth空港到着時には緊張する。無事通過できるか。もちろん研修団全員、食品や薬品、木製品などを持っていれば正直に申告している。毎年、係官の横に立ち通訳を買って出る。もちろん係官のためでなく、研修生のため。今年はなぜか心に余裕があり、係官と雑談した。
私:「みんな正直に申告してますからね、大丈夫。」
係官:「日本の学生はいつだって大丈夫。ホストファミリーへのお土産にお箸を持ってきたり、みんなに食べてもらいたいと思って日本の食材をほんの少しもってるだけだから。本当に優しいわね、日本の若者は。だから日本が好きなの。」
じゃ、なんであの子のスーツケース開けて調べたの?お役目とはいえ、ご苦労様です。

N.Miyashita@Perth
posted by 三田祥雲館 at 21:30 | 兵庫 ☔ | Comment(2) | 海外研修

野球部日誌 ★野球部10回生卒部式★

7月21日(日)本校食堂にて、10回生の卒部式を行いました。保護者会の方が用意してくれた1年間の映像を見ながら食事をしたり、3年生からのメッセージをいただいたりしました。また、卒部生から保護者への感謝の言葉と記念品の贈呈では、常に支えてくれている保護者の有難さを、改めて感じることができました。これから、3年生は進学という大きな目標に向かって努力していくと思いますが、野球部で培った精神力で必ず達成してくれるものと信じています。
新チームは、スタートしたばかりですが先輩方に少しでも近づき、そして追い越せるよう努力していきますので、これからもご声援よろしくお願いします。

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posted by 三田祥雲館 at 06:29 | 兵庫 ☔ | Comment(0) | 野球部日誌

No.3 さぁて、いよいよ、大学です

No.1の大学速報の続報です。

「腹が減っては何とやら。」で、眠い目をこすりながら朝食です。それにしても、「せんせい〜、調子が悪くて、食べられませ〜ん。」とか、「朝はいつも食べられないんです。」とか言う研修生が一人もいない。朝ごはんを食べるなど当たり前のようですが、長年教員をしていると、これがどんなにすごいことかわかります。いつも規則正しい生活をしている証で、引率者は3人とも研修生たちのご家庭の教育力に敬服です。
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8時20分、SSH号、文化語学号に分乗し、西オーストラリア州立大学(The University of Western Australia, UWA)英語研修センター(The Centre for English Language Teaching)
に向かいます。緊張の面持ちなのか、眠いのか。ま、みんな顔色もいいし、いざ出発だ。
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到着すると、早速、入校式とオリエンテーション。この研修全体のプログラムを一手に引き受けて組み上げ(put together)たMatthew先生(特別プログラム担当マネージャー)のご挨拶のあと、各クラスを担当する先生方からのレクチャーです。バスの乗り方から昼食のカフェテリアの使い方、CELTでの一日の時間の過ごし方、本校専用に作成されたテキストの概要まで丁寧な説明で安心できます。最重要ポイントは引率者からの日本語解説も交えて、きっちり確認していきます。
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その後、キャンパス・ツアーに出発です。CELTのあるNedlands Campusのあとは、Main Campusも巡ります。教室の確認をしたり、構内にあるさまざまな建物を見たり、時にはキャンパスに棲みつくクジャクに遭遇したりと大興奮です。とくにSSH研修はMain Campusにある工学部での授業も多いため、広大な敷地の中で自分たちの位置を確かめながら慎重に道順を覚えていきます。それにしても、美しくてひろい。ふだんからあの校舎で学ぶ祥雲生からため息が漏れるぐらい素敵なキャンパスなのですから・・・。
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カフェテリアで昼食をとり・・・うわ、お昼のリラックスムードの写真を撮るのを忘れた。すいません。フライドポテトに夢中でした。お昼の風景は、明日以降にまた・・・。

で、午後1時、本格的に授業が始まりました。

【SSH科学研修】
Peter先生は、これまで大学で理科や数学を教えてきました。同時に留学生への英語指導の資格も持ち、その経験も豊富です。まさに本校SSH研修にふさわしい、サイエンスを英語で教えることのできる先生です。

今日のテーマは「Geothermal Energy(地熱)」。当然英語で。energy、geothermal、fossil fuelなどなどのボキャブラリーの習得から始まり、熱交換装置(heat exchanger)の仕組みなど先端技術にまで話が及びます。

ところでPeter先生の授業は本当にエネルギッシュ(energetic)で、テーマにぴったり。位置エネルギー(潜在的エネルギー=potential energy)や運動エネルギー(kinetic energy)などの物理法則はみずからいすから飛び降りての実演です(一つ椅子の座面を壊しました)。また、VTRを使って視覚的イメージをつかみながらリスニング力も同時に鍛えて行きます。
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一番上:椅子から飛び降りる(落下する)Peter先生

実はこれ、州内の高校生が先端科学技術を学習することを目的にUWAが開発したテキストを、CELTが外国の高校生向けに語学習得の観点を踏まえて再編集したまったくのオリジナル。Matthew先生(もともとは英語教育の専門家)とTecla先生(CELTのベテラン英語Teaching Staff)がCELTの威信をかけてつくりあげたものなのです。つまり、このテキストでこの授業を受けるのは、日本どころか、世界で研修生が始めてということになります。(ちなみに、テキストには「ここで教師は椅子から飛び降りる」とはかかれていないようです、悪しからず・・・。)

授業の最後にはMatthew先生が来室し、明日以降の連絡です。明日は工学部での授業を、西オーストラリアの伝統ある公立高校で、高い能力を持つ生徒たちが学ぶPerth Modern School(PMS)の生徒さんたちと一緒に受けます。ちなみにPMSは過去にオーストラリア連邦の首相を2人も輩出したことのある優秀な学校です。

そして、PMSの生徒たちと2人2組でMatthew先生から課されるプロジェクトをこなします。実際にPMSの生徒に会うのは明日を含めて2回だけになる予定ですが、インターネットを通じて協働作業を進め、任務を完遂することになっています。ちなみに、PMSの生徒は日本語で、研修生たちは英語でやり取りを進めていきます。
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【文化・語学研修】
文化・語学研修は24人の参加者を、性別、学年をバランスよくミックスして2クラスに再編成し、Heila先生、Laura先生、Louise先生による完全少人数制で指導を進めます。あれ、数が合いませんね。そうです。2クラスに3人という手厚い教員配置で、必要に応じてTeam Teachingをしたり、個別指導をしたりしてきめ細かなサポートが展開されるのです。Native Speakerによる複数指導はなかなかないですよ。しかも3人とも指導経験豊富なベテランで、何と贅沢な。祥雲生になりたいなぁ、と思ってしまった引率者です。
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文化・語学研修の今日のテーマはズバリ「How to Live with an Australian Family」です。食事の習慣、家の構造、お風呂の入り方、オーストラリアの人々の一般的な価値観などを英語で学びます。それにしてもさすがはベテランの先生たち、発問の仕方や生徒との授業中のコミュニケーションのとり方など参考になることばかりで、引率者にとっても良い研修です。いやぁ、うまい。

本題に入る前の英語の耳慣らし、口慣らしのアクティビティーにもプロの技が光ります。「あなたたちは何を『する』のが好きですか。これを『する』のがすき、と思う動詞を3つ書いてください。」「書けたら隣の人の動詞を見て、聞きたいこと、質問を考えてね。」動詞が鍵を握る英語ならではの発問です。生徒の様子を見て、「ちょっと難しいですか?えーっと、○○さんはswimが好きと書いているので、たとえば ”Where do you usually swim?”とか”Who do you swim with?”とかね。どうですか?思いつきますか?」とヒントを与えながら、生徒が持っている力を引き出していきます。すると、研修生たちができるようになっていくから不思議です。さすがです。
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4:00からHomestay Familyの皆さんと「ごた〜いめ〜ん」です。平日の4時などという出にくい時間のお迎えに、心からの感謝を伝え、研修生たちを乗せた車に手を振ります。といっても皆さんバラバラの時間に、思い思いの方向からやってくるので、一組消え、二組消えで、最後のペアがいなくなったのが5時近くになりました。
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あたらしい家族に照れながらごあいさつ。急にかわいい妹・弟ができてうれしそう・・・

大学からの帰り道、半円の鮮明な虹を見ました。しかも、すぐそばにもう1本の虹が同時に現れ、珍しいDouble Rainbowとなりました。今年の研修も、いいことがありそうだ。
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いまごろ(今はこちらの夜11時を少し回ったところです。)は、みな夢の中かな。では私もそろそろ・・・って眠れるかな?長旅で疲れてはいますが、明日は自力登校初日です。ドキドキしますが、彼らを信頼して、全力で眠りにつく努力をします。おやすみなさい。


ガイダンス部長のつぶやき in Perth
ホテルまでの帰り道、南十字星を見た。役得だと思って、年甲斐もなくうきうきした。その直後、「沖縄からでも見えますよ」といわれた。そうなんだ・・・。聞かなきゃ良かった。

N.Miyashita@Perth
posted by 三田祥雲館 at 00:38 | 兵庫 ☔ | Comment(2) | 海外研修