2013年07月28日

No.6 Sunday Breakfast

うららかな朝です。昨日までは荒天で波しぶきを上げていたスワン川も、いつもの穏やかな顔に戻りました。引率者もいつもより少し寝坊して、遅めの朝食です。
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大好きなスイカをほおばりながら、考えるでもなく、研修が始まってらの3、4日のことをが頭に浮かんできます。

「今日は日曜日。研修生たちはHomestay Familyとどんな時間を過ごしているのだろう。」

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こんなことがありました。7月26日、CELTでの研修2日目、自力登校初日のことです。

朝、2人の男子研修生がHomestay Fatherと共にCELTに登校しました。昨日もご挨拶したFatherでしたので、「どうしてまたいらしたのですか?」とたずねる引率者。

「いやぁ、知らない街でバスに乗ったり電車に乗ったり、不安なものだよ。いくら説明されたって、わからないかもしれないだろ。日本人は奥ゆかしいから、あまり何度も聞くと迷惑になると思ってしつこく質問してこない。だから、こうやって一緒に来て道案内するのが一番いいんだよ。」と答え、片目をつぶってみせるFather。
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「いやぁ、ご親切にどうも。」「自分の子どもや孫のためなら、大変だって思わないだろ。それと一緒さ。もう40年も前になるけど、パラグアイに住んでたときは、バスの乗り方もわからなくて心細かったよ。そんな思い、させられないだろ。だから今でも、スペイン語しゃべれるよ。あと、ドイツ語とフランス語と。私も若いときは世界中を旅して回ったものさ。」私が「Muchas Gracias(どうもありがとう)」とお礼を言うと、「De nada(どういたしました)」といって、帰っていかれました。

そして下校の時間になり研修生と雑談していると、またそのFatherが現れました。帰り道も同じようにしてくださるとのこと、本当にありがたいことです。
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こんなこともありました。7月25日、Homestay Familyと始めて対面したときのことです。

「Thank you very much for coming to collect my students. で、明日は・・・」と続けようとする私の言葉を、「No worries.ちょっと、水、持ってない?この子、のど渇いてるのよ。」サングラスを頭に載せた気風のいいMotherがさえぎります。Motherというより、「おかあちゃん」という感じです。

見るとおかあちゃんの横で、小学校の制服を着たかわいらしい男の子が、カラのペットボトルをくわえて立っています。完全に迫力負けした引率者はあわてて「Y,y,y,yes, I have water.えーっと、彼のボトルに、入れたらいいですか?」といって、水を移しながら、「水、持ってて良かったぁ。ないなんていったら、首絞められそうだもんな。」とは心の中のつぶやき。間をつなぐように、「How old are you, boy?」と聞く私に男の子はモジモジ。そりゃ、急に知らないおじさんに話しかけられたら、そうなります。

と、次の瞬間、「48歳?37歳?聞かれてるんだから、さっと答えなさいよ。」と男の子をたしなめます。ごめん、いらんことを聞いたせいで、この子が怒られちゃった。男の子が「I’m 6・・・.」というが早いか、「Thank you for water.助かったわ。じゃ、生徒、連れて行くわよ。」
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聞けばこのおかあちゃん、13歳(M)、11歳(F)、6歳(M)の2男1女の母親だとか。急に3人のお兄ちゃんになってうれしそうな研修生2人を見送ります。でも、大丈夫かな。明日は研修生たちが自力で登校だぞ。バスの乗り方、ちゃんと教えてくれるのだろうか。「男でしょ、自分たちでがんばりなさいよ。」とか言われそうだな。ま、そうなったら、がんばれ。

次の朝、おかあちゃんの姿がありました。「連れてきてくれたんですか?」「そう。心配でしょ。英語にもまだなれてないし、いくら説明したって、私が親なら心配だわ。週末には一緒にバスに乗って、練習よ。」いやぁ、ちょっとでも疑ってすいませんでした。心の中でお詫びしながら話を聞き、こういうおかあちゃんならいい子に育つと確信した引率者なのでした。

Homestay Familyは文化的背景も家族構成もばらばら。しかし、研修生への愛情は、どの家族にも共通しているようです。こんなHomestay Familyとなら、楽しい日曜日に違いありません。

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それにしても冬にスイカか、季節感、ないな。日本の21倍の広さのオーストラリアは、北の端が熱帯にかかります。WAだけでも日本の7倍。冬でも、スイカがとれるのです。

あ、いかん。好物を食べながら文句を言ったら、ばちがあたるな。緊張と疲れで神経がとがっているようです。反省。おいしいから、いいか。

日本もいい、オーストラリアもいい。口の中に広がるスイカの甘さに、両方のよさが染み出してきました。

週末だもの。私も少し、楽しもう。

PS 写真は撮りためたものを順不同で貼り付けました。悪しからず。

ガイダンス部長のつぶやき in Perth
以前、オーストラリア人、イギリス人、アメリカ人から日本人の居眠りをからかわれたことがあった。電車でも会議でも、良く寝るよね。しかも降りる駅に来ると目が覚めるでしょ。ヘンだよ、と。
それ以来、パースに来るたびに本当に居眠りしないんだな、あんたたちは、と目を皿のようにして観察している。
そして今日、電車のっていたら・・・、あ、いた。いるじゃないか。結構ぐっすりだぞ。今度私をからかった彼らに会ったら、言ってやろう。
降りがけにチラッと覗くと、彼は日本語の本を持っていた。そして、ふっと目を覚ますと、「あ、ヤバイ、降りなきゃ」と日本語でつぶやいて足早に立ち去った。日本人だった。

N.Miyashita@Perth
posted by 三田祥雲館 at 19:20 | 兵庫 ☀ | Comment(0) | 海外研修