小惑星Nishiharimaはメインベルト帯といって数十万個の小惑星が密集する、火星と木星の間の軌道を3.7年かけて公転している、ごくありふれた小惑星です。その名から想像できるように、佐用町の西はりま天文台にちなんで名付けれました(発見者は西はりま天文台ではありません)。
小惑星の観測はインターネット望遠鏡と9月に西はりま天文台の60cm望遠鏡を使って行いました。昨年度取り組んだ、“兵庫にまつわる小惑星”の一環として観測しました。Sandashounkanと同じく、自転周期はまだ未解明だった小惑星で、私たちが求めた6.5時間という自転周期は”世界初”の測定です。いつもお世話になっている西はりま天文台にちなんだ小惑星の自転周期を自分たちの手で求めることができ、大変うれしいです。
MPBの記事はhttp://www.minorplanet.info/MPB/MPB_43-3.pdfのp272をご覧ください。宝塚出身の漫画家、手塚治虫さんにちなんで名づけられたTezukaの結果と共に掲載されています。
また西はりま天文台のホームページにも紹介いただきました。
http://www.nhao.jp/research/journals.html
http://www.nhao.jp/research/
http://www.nhao.jp/research/news/news160621.html

小惑星Nishiharimaのライトカーブ(光度変化)
小惑星を観測し、その光度変化から自転周期を決定しました。横軸が自転周期の位相で0.0が自転のスタート、1.0が1周を示します。自転周期を6.5時間と決定しました。