

本校の参加者は133名(2年次研究発表団体、1年次の理系志望生徒など)で、口頭発表に1グループ、ポスター発表に5グループがエントリーしました。発表の他にも、若手研究者を囲んでのサイエンスカフェや講演会、理化学研究所のスーパーコンピュータ「京」の見学など充実した内容でした。
まずは、本校の発表内容を紹介します。
@口頭発表「カラーボール追跡システムの研究」

内容:本校は2013年より「ロボカップジュニアジャパン・サッカーチャレンジ」に参加してきた。2017年 7月の世界大会よりこの競技規定の一部が変更され、赤外線パルス発光ボールに変わってパッシブボール(オレンジ色に着色されたボール)が採用された。このことから、どのようにしてボールの位置座標の特定を行うかに重点を置き研究を進めた。
Aポスター発表「ヌメロンにおける最善手について」

内容:テレビで話題となったヌメロンに興味があり、より有利な戦術を知りたいと思った。ヌメロンにおける最善手における期待値を計算し、実際の試行との比較を行った。各試行における期待値を求めることができ、実際の試行と比較をすると、そこに差がみられた。今後は、試行回数を増やし、求めた期待値との差が小さくなるか確かめたい。また、プログラミングを用いてゲームを作成したいと考えている。
Bポスター発表「音波で消火?」

内容:アメリカの学生の音波で消火をする動画に興味を持ち、自分たちでもできるのか、挑戦を始めました。方法として、低周波発振器の音をスピーカーから出し、その音波でろうそくの火を消しています。初めに、実験用スピーカーの先に紙の筒を作り、定常波を発生させ、筒先が腹、節になるようにして消火の様子を観察しました。その後、出力、音圧、周波数などの条件で消火の様子(炎の揺れ具合など)がどのように変化するかを観察しました。
Cポスター発表「タケ類天狗巣病の被害拡大について」

内容:県立三田祥雲館高校の裏にある雑木林には竹が侵入し、年々広がっています。現在、その竹の1部がタケ類天狗巣病を発症しています。そこで、私達はこの竹林で、タケ類天狗巣病の現状を調査しました。まず、10×10(m)のコドラートを8つ作り、1つのコドラート当たり10本のタケを無作為に抽出しました。そして、そのタケの座標、病気の有無、タケの直径を調べました。その結果から、病気の感染経路と発芽時の環境との関係性の有無を考察しました。
Dポスター発表「風邪になりにくいお茶の製造工程」

内容:お茶を飲むと風邪になりにくいことが知られている。実際お茶はポリフェノールの一種であるカテキンを多く含んでおり抗菌作用や抗酸化作用があると言われている。そこで同じ茶畑にある木からなる葉で作られた4種類のお茶を使用した。製造工程や抽出温度の違いによってカテキンの量に違いがあるのか液体クロマトグラフィーを用いて分析し、味覚との比較と抗酸化作用についての実験を行った。
Eポスター発表「誰が開けたかわかる鍵」

内容:放課後、部室の鍵を職員室に取りに行く。部活が終わったら施錠して返却する。毎日の決まった動きであるが、すでに誰かが開けていたり閉め忘れたりといったことがないわけではない。ICTを活用してそうしたトラブルを根絶し、より便利にする仕組みを提案する。




発表団体は、今日頂いた【アドバイスシート】を読んで、研究内容をブラッシュアップしてください。

1年次生は、来年度このステージに立てるように頑張っていきましょう。

2月8日(金)に、


2年次生の1年間の探究活動の成果(文理合わせて50タイトル)を発表します。ぜひ見に来てくださいね。
