2012年07月31日

NO.13 Rainy Tuesday, and Culture of Indigenous People(雨降りの火曜日に先住民の文化を学ぶ)

 昨日までの好天とは打って変わって、朝から降ったり、やんだり。とはいっても、地中海性気候(Cs)は別の区分では亜熱帯冬雨帯と呼ばれることもあり、これがこの時期本来の天気です。日本の梅雨などと違って、ザーっと降ってはパッと晴れあがります。たった10分で土砂降りだったり、カンカン照りだったり忙しい限りです。空気が洗われて、晴れ間の陽光がいつもよりまぶしく輝いて見えるのは気のせいでしょうか・・・。
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  10分前                               10分後

 今日は午後から、市内にあるKing Parkに遠足です。緑豊かなKing Parkは、原生林を残しながら植物園なども併設した約400haという広大な公園です。パース市中心部から約1.5kmといいますから、C.B.D.の一部といいほどの立地です。ここで、先住民アボリジニの文化を学ぼう、というミニ遠足です。ところで、市の中心にこれほどの原生林を持った都市が他にあるでしょうか。パースの環境のよさの証左のひとつです。

 しかし、何も知らなければ学習も深まりません。そんな研修生のために、CELTのテキストにはアボリジニの歴史や文化、神話に関する読み物が用意されています。担当の先生方の語りも交え、楽しく予習をします。PCなども用いながら・・・。
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 基礎知識も学びました。雨も上がりました(Lucky you!)。Anna先生、Anoma先生の引率で現地研修のミニ遠足に出発です。現地ではアボリジニの血を引くクレイグさんの案内で、園内散策が進みます。クレイグさんには去年も一昨年もお世話になっています。
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 クレイグさんによるガイド

 クレイグさんの話からは、ずっと昔から自然の中で、自然のとともに、自然の一部として、自然の魂を感じながら生きてきたアボリジニの世界観が垣間見られます。必要なもの以上は取らない、すべてのものは自然に帰す・・・自然に寄り添うその生き方は、いまさらsustainability(持続可能性)などとあわてている現代人に大きな示唆を与えるものだと考えさせられました。そして、世界の成り立ちという物語を持つことの大切さを知らしめてくださいます。研修生は、何を感じてくれたでしょうか。
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ところで、クレイグさんのガイドと聞いて、引率者は不安になりました。話の内容は本当に意義深いのです。が、クレイグさんの説明にはアボリジニの精霊の名前とか、星の名前とか、聞いたこともない単語が随所に出てくる上、相当早口で説明されるのです。しかも、間をおかずにお話になるので、去年は引率者が通訳を挟む暇もありませんでした。

 でもそこはさすがのベテラン、Anna先生。話の間にすっと滑り込んでわかりやすい英語で言い換えて説明してくださいます。鮮やか。それにしても、英語に英語の通訳を入れて話を聴くとは、なんとも不思議な気持ちです。そして、それをフムフムといいながら聞き取る研修生の姿に何ともいえない感慨を覚えるのでした。P1080794.JPG
 英英通訳をするAnna先生

N.Miyashita@Perth
posted by 三田祥雲館 at 20:37 | 兵庫 | Comment(2) | 海外研修
この記事へのコメント
引率のみやした先生には、毎日の子供たちの様子を教えていただきありがとうございます。
毎日楽しく拝見させていただいております。
読ませていただく我々は楽なのですが、毎日これだけの報告文をお書きになる先生は本当に大変だと思います。ゆっくりオリンピックをご覧になる時間もないのではないでしょうか。
と言いながらも、今までの文章からは先生も楽しまれているのが滲み出ているような気がして、親としては、子供たちを安心してお任せできると確信が持てました。最後までよろしくお願い申し上げます。
最後に『男6人!圧倒的な女の子に負けないで、積極的に残りの時間を有意義に楽しめよ!』と尻を蹴飛ばしてやってください。   by参加者の父
Posted by 参加者の父 at 2012年08月01日 20:18
コメントをいただき、ありがとうございます。

私、生来口数が多く、その分だけ文章も長いようで、お読みいただいている皆様には大変ご苦労をおかけしています。ただ、参加者の父さんがおっしゃるとおり、私はパースでの日々を相当楽しく過ごしています。たぶんこの面では研修生に負けません。大体、教員が楽しまないことを生徒が楽しめるわけがない・・・というのは仕事ながら楽しい滞在をしている罪悪感から出る方便でしょうか。いずれにしても、だから余計に文章も長くなる、という絶望的な悪循環だとご理解のうえ、笑ってご容赦下されば幸甚です。

何がそんなに楽しいか。その1。
パースというのは、本当に不思議なパワーのある街で、来るたびに引きこまれています。それに、CELTのSTAFF ROOMで先生方とバカ話をしてワハハと笑ったりしているうちに、素敵な人々にも魅了されています。良い街に魅力的な人々がいる、楽しくないわけがありません。機会を作って、ぜひ1度、来てみてください。(WA観光局みたいですね)

閑話休題。6人衆について。この年頃の少年たちを見ていると、煮えきらず、はっきりせず、いらだってしまうこともしばしばなのではないでしょうか。それが父君となればなおさらではとお察しいたします。

しかし奴ら、貪欲に滞在を楽しみながら、日に日に面白みを増していますよ。変化してきているというか、各人の味というか良さというか、そういうものが出てきていると引率者は確信に近い思いを持っております。

5年前、さまざまな思いや願いをこめてこの研修プログラムを立ち上げました。そして今、その思いを酌むように、この研修を通して目の前で生徒たちが成長している。この楽しみの大きさは、パースの町並みなどとはもちろん比較になりません。楽しみその2にして、私にとっての最大の楽しみです。やめられません。

思春期真っ只中ですので、帰国後に親御様の前でどんな態度をとるかはわかりませんし、劇的に変化が見られるとも思えません。しかし、ポツリポツリと語りだす言葉の端々に、ご子息の頼もしさがにじむのではないかと期待しています。

お申し越しの通り、明日尻を蹴ってみようとも思いましたが、そんなわけで必要はないみたいです。

ちなみに女の子の親御様、ご安心ください。もうすでに、だいぶたくましいです。


オリンピックの件、ご心配には及ばず、TVで楽しんでいます。が、こちらは9チャンネルのみが放映権を持っていて中継される種目が限られている上、当然オージーの選手を追っていますので、日本がどの種目でどんな活躍をしているかはわかりません。新聞も読んでみるのですが、載っていません。あきらめてオーストラリアの応援をしています。女子競泳4×100Fリレーは熱くなりました。

ほら、また長くなった。
Posted by N.Miyashita@Perth at 2012年08月01日 23:13
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