2013年07月26日

No.3 さぁて、いよいよ、大学です

No.1の大学速報の続報です。

「腹が減っては何とやら。」で、眠い目をこすりながら朝食です。それにしても、「せんせい〜、調子が悪くて、食べられませ〜ん。」とか、「朝はいつも食べられないんです。」とか言う研修生が一人もいない。朝ごはんを食べるなど当たり前のようですが、長年教員をしていると、これがどんなにすごいことかわかります。いつも規則正しい生活をしている証で、引率者は3人とも研修生たちのご家庭の教育力に敬服です。
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8時20分、SSH号、文化語学号に分乗し、西オーストラリア州立大学(The University of Western Australia, UWA)英語研修センター(The Centre for English Language Teaching)
に向かいます。緊張の面持ちなのか、眠いのか。ま、みんな顔色もいいし、いざ出発だ。
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到着すると、早速、入校式とオリエンテーション。この研修全体のプログラムを一手に引き受けて組み上げ(put together)たMatthew先生(特別プログラム担当マネージャー)のご挨拶のあと、各クラスを担当する先生方からのレクチャーです。バスの乗り方から昼食のカフェテリアの使い方、CELTでの一日の時間の過ごし方、本校専用に作成されたテキストの概要まで丁寧な説明で安心できます。最重要ポイントは引率者からの日本語解説も交えて、きっちり確認していきます。
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その後、キャンパス・ツアーに出発です。CELTのあるNedlands Campusのあとは、Main Campusも巡ります。教室の確認をしたり、構内にあるさまざまな建物を見たり、時にはキャンパスに棲みつくクジャクに遭遇したりと大興奮です。とくにSSH研修はMain Campusにある工学部での授業も多いため、広大な敷地の中で自分たちの位置を確かめながら慎重に道順を覚えていきます。それにしても、美しくてひろい。ふだんからあの校舎で学ぶ祥雲生からため息が漏れるぐらい素敵なキャンパスなのですから・・・。
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カフェテリアで昼食をとり・・・うわ、お昼のリラックスムードの写真を撮るのを忘れた。すいません。フライドポテトに夢中でした。お昼の風景は、明日以降にまた・・・。

で、午後1時、本格的に授業が始まりました。

【SSH科学研修】
Peter先生は、これまで大学で理科や数学を教えてきました。同時に留学生への英語指導の資格も持ち、その経験も豊富です。まさに本校SSH研修にふさわしい、サイエンスを英語で教えることのできる先生です。

今日のテーマは「Geothermal Energy(地熱)」。当然英語で。energy、geothermal、fossil fuelなどなどのボキャブラリーの習得から始まり、熱交換装置(heat exchanger)の仕組みなど先端技術にまで話が及びます。

ところでPeter先生の授業は本当にエネルギッシュ(energetic)で、テーマにぴったり。位置エネルギー(潜在的エネルギー=potential energy)や運動エネルギー(kinetic energy)などの物理法則はみずからいすから飛び降りての実演です(一つ椅子の座面を壊しました)。また、VTRを使って視覚的イメージをつかみながらリスニング力も同時に鍛えて行きます。
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一番上:椅子から飛び降りる(落下する)Peter先生

実はこれ、州内の高校生が先端科学技術を学習することを目的にUWAが開発したテキストを、CELTが外国の高校生向けに語学習得の観点を踏まえて再編集したまったくのオリジナル。Matthew先生(もともとは英語教育の専門家)とTecla先生(CELTのベテラン英語Teaching Staff)がCELTの威信をかけてつくりあげたものなのです。つまり、このテキストでこの授業を受けるのは、日本どころか、世界で研修生が始めてということになります。(ちなみに、テキストには「ここで教師は椅子から飛び降りる」とはかかれていないようです、悪しからず・・・。)

授業の最後にはMatthew先生が来室し、明日以降の連絡です。明日は工学部での授業を、西オーストラリアの伝統ある公立高校で、高い能力を持つ生徒たちが学ぶPerth Modern School(PMS)の生徒さんたちと一緒に受けます。ちなみにPMSは過去にオーストラリア連邦の首相を2人も輩出したことのある優秀な学校です。

そして、PMSの生徒たちと2人2組でMatthew先生から課されるプロジェクトをこなします。実際にPMSの生徒に会うのは明日を含めて2回だけになる予定ですが、インターネットを通じて協働作業を進め、任務を完遂することになっています。ちなみに、PMSの生徒は日本語で、研修生たちは英語でやり取りを進めていきます。
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【文化・語学研修】
文化・語学研修は24人の参加者を、性別、学年をバランスよくミックスして2クラスに再編成し、Heila先生、Laura先生、Louise先生による完全少人数制で指導を進めます。あれ、数が合いませんね。そうです。2クラスに3人という手厚い教員配置で、必要に応じてTeam Teachingをしたり、個別指導をしたりしてきめ細かなサポートが展開されるのです。Native Speakerによる複数指導はなかなかないですよ。しかも3人とも指導経験豊富なベテランで、何と贅沢な。祥雲生になりたいなぁ、と思ってしまった引率者です。
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文化・語学研修の今日のテーマはズバリ「How to Live with an Australian Family」です。食事の習慣、家の構造、お風呂の入り方、オーストラリアの人々の一般的な価値観などを英語で学びます。それにしてもさすがはベテランの先生たち、発問の仕方や生徒との授業中のコミュニケーションのとり方など参考になることばかりで、引率者にとっても良い研修です。いやぁ、うまい。

本題に入る前の英語の耳慣らし、口慣らしのアクティビティーにもプロの技が光ります。「あなたたちは何を『する』のが好きですか。これを『する』のがすき、と思う動詞を3つ書いてください。」「書けたら隣の人の動詞を見て、聞きたいこと、質問を考えてね。」動詞が鍵を握る英語ならではの発問です。生徒の様子を見て、「ちょっと難しいですか?えーっと、○○さんはswimが好きと書いているので、たとえば ”Where do you usually swim?”とか”Who do you swim with?”とかね。どうですか?思いつきますか?」とヒントを与えながら、生徒が持っている力を引き出していきます。すると、研修生たちができるようになっていくから不思議です。さすがです。
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4:00からHomestay Familyの皆さんと「ごた〜いめ〜ん」です。平日の4時などという出にくい時間のお迎えに、心からの感謝を伝え、研修生たちを乗せた車に手を振ります。といっても皆さんバラバラの時間に、思い思いの方向からやってくるので、一組消え、二組消えで、最後のペアがいなくなったのが5時近くになりました。
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あたらしい家族に照れながらごあいさつ。急にかわいい妹・弟ができてうれしそう・・・

大学からの帰り道、半円の鮮明な虹を見ました。しかも、すぐそばにもう1本の虹が同時に現れ、珍しいDouble Rainbowとなりました。今年の研修も、いいことがありそうだ。
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いまごろ(今はこちらの夜11時を少し回ったところです。)は、みな夢の中かな。では私もそろそろ・・・って眠れるかな?長旅で疲れてはいますが、明日は自力登校初日です。ドキドキしますが、彼らを信頼して、全力で眠りにつく努力をします。おやすみなさい。


ガイダンス部長のつぶやき in Perth
ホテルまでの帰り道、南十字星を見た。役得だと思って、年甲斐もなくうきうきした。その直後、「沖縄からでも見えますよ」といわれた。そうなんだ・・・。聞かなきゃ良かった。

N.Miyashita@Perth
posted by 三田祥雲館 at 00:38 | 兵庫 ☔ | Comment(2) | 海外研修
この記事へのコメント
詳しいリポートをありがとうございました。
子供からのメールの返信がないので案じていましたが、ブログの写真でばっちり笑顔で写っていたので安心しました。
授業の内容は充実していて、とても面白そうで、私も高校生の時にこんな体験したかったと、うらやましい限りです。
これからもブログの更新を楽しみにしています。
Posted by 親A at 2013年07月26日 11:52
コメントをいただき、ありがとうございます。

同じようにメールの返信が無くてご心配の親御様も多いかもしれませんが、研修生になりかわりお詫びします。

ただ、研修生たちはみな必死にこちらの生活と英語に慣れようとしています。返信している余裕がないのでしょうね。「便りが無いのがいい便り」とはネット時代に時代遅れの言葉かもしれませんが、気をもみながらも温かく見守ってください。

ところで、「うらやましい限り」とは研修担当者として大変うれしく、光栄なお申し越しです。そして、私も祥雲生がうらやましい。海外研修に背中を押し、9000キロも離れてなお、心を寄せてくれるご家族がいるのですから・・・。

私の駄文はなるべく控え、研修生の表情がお届けできるといいのですが、生来口数が多いもので、その分長文になりましたらご容赦ください。
Posted by N.Miyashita@Perth at 2013年07月26日 19:27
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