2016年07月28日

2016 西オーストラリア州海外研修 7/27 A

午後は今回の科学研修に新たに加わったSymbioticAでのレクチャーです。
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SymbioticAは2000年に西オーストラリア州立大学の
解剖学・生理学・人間生物学科に併設された
バイオアート研究センターでこの分野における拠点となっています。
細胞工学や組織培養技術を用いたアートの可能性について
バイオと芸術を融合する研究や作品の製作を行っています。

訪れた研究室はまるで家の居間に招かれたような雰囲気でした。
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所長のOrron Catts氏はバイオテクノロジーを用いた芸術作品を作る
バイオアーティストの権威として知るひとぞ知る存在。
2015年には六本木ヒルズの森美術館で作品が展示されていたそうです。

生きた細胞組織から生み出された作品には
ヒト組織から培養した「小型の耳」(バカンティマウスとして知られているのようなもの)
マウスの細胞を小さな革のジャケットの形に培養したもの
人形の表面を培養細胞で覆った"Worry Doll"
筋肉細胞を培養して作った羊やカエルの人工肉
などがあり、スライドに写し出される画像にはグロテスクなものもあり、
芸術作品として理解しがたいものもありますが
倫理的な問題や嫌悪感を感じることも含めて芸術になるということでした。
また作品を通してバイオテクノロジーが商業化することや
生命を支配するための研究になっていることに
警鐘を鳴らしたいという思いがあるとのことでした。
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研究室には日本人の研修生、伊藤隆之さんもおられ
オラン カッツ所長の難解なレクチャーを解説して下さいました。

作業を行っている実験室では研究生の一人が
マウスの細胞を木に培養しているところだと見せてくれました。
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バイオテクノロジーを利用した芸術作品というのは研修生にとって
初めて見聞きするものだったと思います。
難しい内容でしたが今後どこかできっと出会うことになるでしょう。

第一人者のオロン・カッツ氏の研究室で直接レクチャーを受ける
ことができたというのは本当に貴重な体験でした。

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posted by 三田祥雲館 at 00:03 | 兵庫 ☔ | Comment(0) | 海外研修
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