



9月27日(日)午後、三田市と本校とのコラボ事業「こうみん未来塾」&「祥雲SSHシンポジウム」を本校大講義棟で開催しました。「生物多様性と外来生物」をテーマに、本校の「自然科学への誘い」履修者、科学部生徒、参加希望者をはじめ、県立有馬高等学校「人と自然科」の生徒、市内で生物多様性の保全に取り組んでおられる市民活動団体「ごもくやさん」が会場参加してくださいました。また、新型コロナ感染症の感染拡大に配慮して、今年度はWeb会議ツール「Cisco Webex」を使い、同時双方向により講師の方、小学生など市民の皆様にもご参加いただきました。開催にあたっては、新しい検温システムを導入するとともに、3密の解消、身体的距離をとるなど、感染症対策を行いました。




今回は3部制とし、第1部では、本校科学部生物班、有馬高校、ごもくやさん、の3団体がそれぞれ研究発表を行いました。本校生物部は、長く取り組んでいる「プラナリアの外来種」の近隣河川での生息について、有馬高校は放置竹林問題の解決に向けての取り組み、そして、ごもくやさんは、ウッディタウンに生息している動物の様子を写真で紹介してくださいました。
第2部では、国立環境研究所の五箇公一先生が遠隔同時双方向で出演してくださり、「生物多様性と新型コロナ〜求められる自然共生社会」をテーマに講演してくださいました。
そして、1部の研究発表、2部の講演を受けて、第3部ではパネルディスカッションを行いました。会場から、あるいはチャットでたくさんの質問に、発表者、五箇先生がそれぞれ丁寧にお答えくださり、多くの人数にもかかわらず、アットホームな雰囲気の会になったように思いました。
地球温暖化が進み、自然環境や私たちの生活を取り巻く課題は多岐にわたりますが、一人では課題解決ができないこと、人とのつながりが解決の糸口になることを改めて認識することができました。参加者がともに喫緊の課題を共有し、ともに考えて行動する機運を高める貴重な機会となりました。今回、ご参加くださいました皆さま、ありがとうございました。