2014年07月25日

2014海外研修 5

香港までの機内では日本語の案内もありましたが、パース行きの機内では英語のみの案内です。
機内食をお願いするのも全て英語。
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本当に実践です。
聞き取る力がまずは大切ですね。
何を言われているかわからない時に、どうするか、本当にいい経験をしています。
頑張れ、祥雲生
posted by 三田祥雲館 at 04:14 | 兵庫 ☀ | Comment(0) | 海外研修

2014海外研修 4

今年の研修では、ブログを引率教員2人があげていきます。

文化語学もSSH科学もそれぞれに記事がアップされていきます。

保護者の皆様や中学生のみなさん、そして全世界のみなさんに元気な姿をご報告できるように頑張ります。

よろしくお願いします。
posted by 三田祥雲館 at 04:09 | 兵庫 ☀ | Comment(0) | 海外研修

2014海外研修 3

7月24日(1日目)
関空を飛び立って約3時間。予定より30分遅れで香港に到着です。
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機内が寒かったこともあり、降りた時の湿気に少し驚きましたが、皆元気にトランジットに向かいます。
セキュリティーチェックを受けた後、50番ゲートに移動しましたが、とにかく広い…
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一番端っこのゲートにようやくたどり着き、1時間の自由時間。

皆は何をしているのかと思えば、日本でもお馴染みのスターバックスで飲み物をゲット
しっかりコミュニケーションをとって、注文しています。
これぞ、実践英会話!
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ちなみに日本円で買えます。1000円で75香港$。お釣りは香港$です。
帰りでも使えますからね。

カフェオレがトールで34香港$。日本とほぼ同じですね。
ですが、サイズにスモールがありませんでした。これも違いですね。
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皆楽しそうに過ごしていました。


そしていよいよ搭乗へ。
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セキュリティーチェックをトランジットの時に受けていたので、ペットボトルを買った生徒もいましたが、搭乗手続きの後に、まさかのセキュリティーチェック


液体は一切持ち込めず、折角のペットボトルのお水も没収…
スタバの飲みさしもその場で没収でした。
関空では機内に持ち込むことができたので、いけるかと思ったのが間違いでした。
これもまた経験ですね。

そうして機内に乗り込んだら、まさかの遅れ。
滑走路でかなり待たされました。
14時50分のフライト予定が、15時40分に。
50分遅れでテイクオフ

いよいよパースに向かいます。
しかし、今日はよく揺れるなぁ…
posted by 三田祥雲館 at 04:07 | 兵庫 ☀ | Comment(0) | 海外研修

2014海外研修 2

7月24日(1日目)
朝5時45分 予定通りに、関西国際空港へ直接向かう2名を除く40名が全員集まりました。
いよいよ出発します。
長いようで短いであろう海外研修の始まりです。
笑顔で出発できました。
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予定通り6時にバスは出発し、関西国際空港に8時前に着きました。
空港に直接来た2名とも無事合流し、搭乗手続きです。
「飛行機に乗るのが初めて」という生徒もいるようです。
きちんとチェックを受けて、いよいよ日本を離れます。
いってきます!
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posted by 三田祥雲館 at 03:23 | 兵庫 ☀ | Comment(0) | 海外研修

2014海外研修 1

2014海外研修団は、無事パースに到着しました。
長い長い道のりを経て、本日の宿泊先のGOOD EARTH HOTEL に到着し、チェックインできました。

インターネットも無事に繋がり、本日から少しずつではありますが、記事をUPしてまいります。

参加者42名、長旅に少し疲れた様子を見せている生徒もいますが、元気でいます。
明日は、いよいよUWAに向かいます。
これから2週間、よろしくお願いします。
引率教員I
posted by 三田祥雲館 at 03:13 | 兵庫 ☀ | Comment(0) | 海外研修

2014年07月24日

香港空港到着

10:00に関空を飛び立ち予定通り13:00過ぎに香港空港に到着しました。1時間の時差があり、現地時間は12:00です。14:50にパースに向け出発です。それまでは空港内を散策。日本円が使えるお店もあるので安心です。詳しくは後ほど。
posted by 三田祥雲館 at 14:48 | 兵庫 ☁ | Comment(0) | 海外研修

2014年07月23日

平成26年度西オーストラリア州海外研修 文化語学研修・SSH科学研修 結団式

本日10時から、本校会議室において、平成26年度西オーストラリア州海外研修 文化語学研修 SSH科学研修の結団式が行われました。

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 学校長と英語科教員2名の3名で、文化語学研修35名、SSH科学研修7名を引率していきます。
 引率教員の挨拶のあと、参加者42名は、一人ひとりこの研修に対する決意を英語で発表しました。
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2年次生はさすがに落ち着いたもので、堂々たる決意表明でした。
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SSH研修で現地でのボーキサイト鉱山見学や現地高校生との共同授業等にしっかりと取り組むと力強く、堂々と宣言してくれていました。
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 また、兄弟が本校の研修に参加していて、とてもうらやましく感じ、本校に進学してこの研修に参加したかったと発表してくれた生徒もいました。
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 1年次生の参加者は、今は英語を話すことが得意ではないけれど、この研修を通して、英語を使ってコミュニケーションを現地の人たちとしっかりとってきたいと決意表明をしていました。
 
 保護者の方に伺うと、この研修を通して様々な経験をして、一回りも二回りも大きくなって無事に帰ってきて欲しいとおっしゃっていました。

 帰国後、平成26年8月29日(金)に報告会を本校で行う予定です。大きくなった姿を披露することができるよう、積極的に現地で様々なことを身につけて欲しいと願っています。
 
 明日、早朝5時45分に集合し、6時にオーストラリアに向けて出発します。ブログにて、少しずつご報告をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
posted by 三田祥雲館 at 14:05 | 兵庫 ☁ | Comment(0) | 海外研修

2014年07月18日

2014 西オーストラリア州海外研修 第3回研修会

今年も7月24日(木)〜8月6日(水)の2週間西オーストラリア州パースで海外研修を行うことになりました。文化・語学研修には2年次女子5名、1年次男子7名と女子23名の計35名が、そしてSSH科学研修には2年次男子3名、女子4名の7名、合計42名の生徒が参加に向けて準備を進めています。

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7月14日(月)は西オーストラリア州パース出身の講師を招いて研修会を行いました。兵庫県産業労働部国際交流課の国際交流員のサイモン・タイラー氏は来日して2年ですが、小学校のころから日本語を学んでおられ、流ちょうな日本語でお話してくださいました。
とくにホームスティでの心得については生徒にとって大いに参考になったと思います。

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パース出身のサイモン先生の目から見ても本校の海外研修のプログラムはとても充実しているそうです。

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参加生徒のみなさん、しっかり準備しておきましょう!

posted by 三田祥雲館 at 10:29 | 兵庫 ☁ | Comment(0) | 海外研修

2013年12月12日

2013西オーストラリア州 海外研修 報告会(10月25日)

10月25日(金)西オーストラリア州で行われた文化・語学研修とSSH海外研修に参加した32名と引率教員による報告会が行われました。

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研修の内容はこのブログでも紹介していましたが、日本と西オーストラリア州の多くの方々の協力とサポートにより充実した2週間を過ごすことができました。また32名が事故や怪我に見舞われることなくたくさんの思い出と共に無事に帰国できたことは何よりでした。
ポスターや文集での報告も行いましたが、本日のメインは参加者全員による
英語でのスピーチです。

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研修当初はなかなか英語が理解できずに苦労したこと、ホストファミリーや同宿の留学生との交流、現地校や校外学習で訪れた施設などについては多くの参加者が印象に残った出来事だったようです。そしてほぼ全員が今回の研修を終えてもっと英語を身に付けたいという気持ちを強くしたようです!

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そして報告会の1週間後11月4日のミニオープンハイでもSSHと有志のメンバーが海外研修について中学生やその保護者に向けてプレゼンを行いました。

今回の海外研修で得た経験とそれぞれの想いが今後の学校生活で活かされることを願います!
posted by 三田祥雲館 at 08:09 | 兵庫 ☀ | Comment(0) | 海外研修

2013年08月06日

西オーストラリア州海外研修 無事帰国

海外研修への参加者32名全員が元気に帰国しました。
午後5時頃に学校着の予定です。
posted by 三田祥雲館 at 16:05 | 兵庫 ☀ | Comment(0) | 海外研修

2013年08月05日

No.15 For the Better World in the Better Future

私は社会科(正確には地理歴史科・公民科)の教員で、社会で起こるさまざまな出来事に人一倍関心があります。

たとえば。

「子どもをむやみにほめるのは、かえって「ほめられ依存型」で独立性にかける人間を育てる結果となる。学校教育も生徒の主体性のみに焦点を当てた議論が横行しすぎている。家庭でも学校でも、適切な課題を設定し、それをこなせたら具体的にほめることが重要。小さい子なら『いわれる前におばあちゃんにお茶を持ってきてえらかったわね』などだ。」

「4歳の男の子に対する虐待で両親逮捕。収入不足との関連が濃厚と見られ、捜査当局が動機や手口を解明中。」

「財源が不足する中、行財政改革による政府の予算削減が大切だ。公務員数の削減、地方行政の改革と財政的自立性の確保等が最優先課題となる。しかし、支出削減による政治力の低下とそれに市民の生活の質の保証が懸念される。」

「子どもの教育の質を保証するためには、教員の指導力向上が望まれる。大学院修了者の数を増やしたり、現職教員の再研修制度などを充実させなければならない。教育は国の力に直結するからだ。」

「スマートフォンの普及でインターネットの利用時間が増えている。また、ネットを介した犯罪に巻き込まれる若者や中高年も多く、大きな問題になっている。」

最近興味を引かれた話題です。「大学で政治学を学んだ子育て中の教員」らしいラインナップですが・・・。何を今さら、Perthから書くことか、と思われましたか?

閑話休題。この2週間、研修生たちは何を学んだのでしょうか。

文化・語学研修では、異なる文化的背景を持った人々と暮らすことの大切さと難しさを、考えさせられました。それぞれの国がそれぞれの歴史を持ち、文化を発展させ、さまざまな考え方や生活習慣を持っていることも、身をもって経験しました。日々の暮らしの中で。
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また、生きた英語にも悩まされました。英語だけで進む英語の授業に戸惑いながら、聞きとれない不安、離せない不安でいっぱいでした。研修開始直後、「学校の授業なんか、役に立たないですね」と言ったあなた。でも最後には、「学校で習った単語や英語が基本なのだと思い知りました」と考えを新たにしていました。それだけで大収穫です。
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日本の英語教育は間違っていない。幼いとき、自転車の乗り方を覚えたときのことを思い出せますか?あなたが自転車に乗れるようになったのは、あなたが「自転車に乗りたい」という無垢な心で必死にがんばったからです。つまり、教わったことをどれだけ消化し使いこなすか、あなた自身にかかっているのです。英語がしゃべれない原因の多くは、転ぶのが恥ずかしくて、「英語がしゃべれるようになるまでは、しゃべらない」という自家撞着のメンタリティではないでしょうか。転んだって、起きればいいのです。「自転車に乗りたい」気持ちが、「恥ずかしさ」に勝っていたあのころを思い出して。実際、Homestayに放り込まれ、抜き差しならない状況になって2週間、何度も転びながら英語で生き抜いたではありませんか。
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SSH科学研修では、資源、エネルギー、天文学の各テーマを通して、WAの豊かな自然と同時に、抱える課題について多くの示唆を得ました。
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ボーキサイトの開発は植生環境の復元が一体で進みます。慢性的な水不足に見舞われるWAの現状を見るにつけ、日本では意識しづらい「水」という資源の有限性を考えさせられます。日本でも注目されている地熱の利用は、常に経済性とのかかわりから捉えなおされます。南半球の空高くにかかる天の川、ほぼ天頂を通る小惑星Sandashounkanの観測はPerth市の発する「光害(Light Pollution)」との戦いです。

Peter先生の教えを覚えていますか。人間の暮らしは必ず自然環境に影響を与えます。しかし、生きて行くためには仕方がない部分が大きい。ではどうするか。どんなエネルギーも産業も、Sustainability(持続可能性)・Renewability(再生可能性)・Economic Viability(経済的実現可能性)のバランスの上に成り立っているのです。

どんなにクリーンなエネルギーもコストが高すぎれば利用できない。コストが低くても、環境に致命的な影響を与えるのであれば捨てざるを得ない。そして、その判断の根底にあるのは科学者・技術者としてのMoral(道徳)とEthics(倫理)である、と。C.Y.O’Conner氏の胸像の前で神妙な面持ちで考えた、あの思いを忘れないでほしいと願っています。

日がたつにつれて耳も口も慣れ、度胸もつき、自信に満ちた表情に変わってきた研修生たち。しかし、それを自分ひとりで成し遂げたとは誰一人思っていないようです。わが子のように接して愛情を注いでくれるHomestay Familyに寄せる思い。わからないことをわかるように工夫して教えてくださるCELTの先生方への敬意。道に迷った時に多くのPerth市民に親切に助けられて感じた、文化や国境を越えた思いやり。その一つ一つが研修生の胸の中に大切に刻み込まれました。

Perthでの非日常の生活が徐々に日常になる中で、日本での生活を相対化した研修生。当たり前と思っていた日本での日常が、実は当たり前ではないということにも気付き始めているようです。制服のブラウスにアイロンがかけられていること、毎朝持たせてもらっているおいしいお弁当、安全に定刻どおりに走る日本の交通機関、叱ってくれる学校の先生たち、そして何より愛情たっぷりに包み込み明るい未来を誰よりも願う両親、家族などなど・・・。感謝している、でも、感謝などという言葉では表現できない。このことに思い当たってくれたとき、私が関空出発直前にしたお説教も無駄ではなかったかなぁと思うのですが・・・。

そして、帰国直後はもとより、10年後、20年後にも今回の研修を思い出し、自分自身の血となり肉となっていることに思いを致してほしいと切に願ってやみません。それが、今回の研修を支えてくださった日豪全ての皆さんへの、本当のご恩返しなのではないではないでしょうか。
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ところで冒頭のニュース、何をいまさら、と思われましたか?これ全て、私がこちらにいる間に新聞で取り上げられていた話題です。私も日本の新聞を読んでいるのか、こちらの新聞を読んでいるのか、混乱することがしばしばありました。そして、深く考えさせられました。私たちが危機感を覚えていることは、オーストラリアでも懸念されていることばかりです。もちろん2カ国だけのことではなく、先進国に共通の問題なのかもしれません。
何とかしなければと日々に思いながら、根本的な原因究明が進まない難しい問題です。教員として、責任を感じたり、危機感を抱いたり。

地球規模で文明が進展する今日、9000キロ離れたこの地でも、日本と同様の課題が社会を揺さぶっています。今日立ち寄った書店に「Why Do We Work?(私たちはなぜ働くのか)」というティーンエイジャー向けの本がありました。しっかり働くことへの若者の意識低下も日豪共通の課題のようです。
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若き研修生たちの双肩には、未来がかかっています。いま、大人である私たちの責任を放棄するつもりは毛頭ありません。しかし、激変する社会を切り開くのは、彼ら彼女らの世代の柔軟な力にかかっていると思っています。そのとき、若き日に触れたWAのことを思い出し、手を携えてよりよい世界を実現できたら、こんなにすばらしいことはありません。少し高望みに響くかもしれませんが、研修生の自信に満ちた顔を直接見られる引率者は、そう願わずにはいられないのです。(役得です。)
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パース天文台で撮影されたSandashounkan


さて、Perthから拙文を長々と綴った本ブログも、最終便となりました。引率者は明日の朝チェックアウトするとホテルに居場所もなく、夜の集合まで街中をさまようSwag Manになります。もしかしたらPerth出発のご連絡ぐらいはできるかもしれませんが、それも不確実です。

皆様には、暑い日本で暑苦しく押し付けがましいご報告にお付き合いいただき、申し訳ない気持ちでいっぱいです。しかし、引率者にとっては日々の活動をまとめるとともに、研修生がこれを読んで振り返るための一助となればと思って書いてまいりました。現地で大急ぎで書き上げるため、誤字脱字、不適切な用字、意味不明の言い回し等ご不便をおかけしましたが、ご容赦ください。また、最終ブログは写真も少なくてすいません。昨日、今日と研修生に会っていないもので・・・。

ご家族の皆様はお子様の帰着後、最終日を含めじっくり、詳しくお聞きいただけたらと思います。引率者の勝手な思いを書いたこんなブログより、何百倍も迫力のある報告になると思います。そして、少し頼もしくなったな、と思っていただけるのではないでしょうか。

最後になりましたが、本研修にはさまざまな皆さんのご協力をいただいています。
研修本拠地であるCELTの所長Bianca先生、研修全体を取り仕切っていただいたMatthew先生、教材開発の中心になっていただいたTecla先生、校外研修等の手配を担当したFiona先生。この先生方には両プログラムがお世話になりました。
本校国際交流協会の皆様には、本校国際教育へのご理解をいただき、格別のご協力を賜りました。

また、今年から始まったSSH科学研修にはCELT以外にもWAサイドの多くの皆さんにご協力いただきました。
Bianca先生のご理解の下、研修のプログラムを組み上げたMatthew先生のご助力は再掲して深くお礼いたします。また、UWA工学部のRob先生は具体的なアクティビティの考案から実施までを一手に引き受けていただきました。
WA教育省のKarren Philp課長、日本語専門官 藤光由子先生は計画段階から積極的なご協力をいただき、視察をかねてPerth Mod.とのセッションをご参観いただきました。
Perth Mod.の校長先生と理科のAnt先生、日本語のYumiko先生なくしては、優秀なPMHの生徒さんたちとの交流は実現しませんでした。
さらに、日本側では、兵庫県西オーストラリア州文化交流センターの吉田哲所長とメリッサ・ルーキー副所長には、現地の活動に関して大変なご配慮をいただきました。また、在パース日本国総領事館にも格別のお取り計らいをいただいたことを付記いたします。
文化・語学研修もSSH科学研修も、西オーストラリア州政府代表部神戸事務所・平田典子所長のご協力があってこそ実りの多いものとまりました。平田所長には、準備段階はもとより、事前研修でのご講演、現地研修の円滑な実施等にもご尽力いただきました。

そして何より、若き研修生の背中を押し、遠いWAの地に送り出して下さった親御様、ご家族のみなさま。(コメントをいただいた皆様にもお礼申し上げます。)

皆様のご理解とご協力により、本年も大変充実した研修となりました。本当にありがとうございました。またの日まで、さようなら。

ガイダンス部長のつぶやき in Perth THE LAST
Perthは最高の陽気です。今日外へ出てみると、さわやかな空気の中、スワン川のほとりの公園で子どもたちが遊んでいました。それを見て・・・家のこと、うちの子たちのことを思い出しました。里心がついてしまいました。そろそろ帰ろうか・・・でも、暑いですよねぇ。うれしいやら何やら。たぶん研修生も、そんな思いなのかなぁ。P1020255.JPG

N.Miyashita@Perth
posted by 三田祥雲館 at 00:57 | 兵庫 ☔ | Comment(4) | 海外研修

2013年08月03日

No.14 歴史を真正面から捉える

8月2日(金)、S.S.BoysがPerth Mod.で勉強しているころ、文化・語学研修生たちも校外研修に出かけておりました。

目的地はFremantle(フリマントル)という港町です。Perth市内からは電車で28分、バスだと40分ぐらいかかるでしょうか。今日はCELTからの貸し切りバスで20分ほどの小旅行です。

地元ではFreoとの愛称でも呼ばれる町は、州都Perthの外港としてインド洋への出入り口として古くから栄えました。日本では南極観測船「しらせ」の南極に向かう前の最終寄港地としても知られており、食料や水を調達して最終準備を整え、空路Perthまでやってきた観測隊が乗り込みます。寄航時にはお祭りのような騒ぎで、地元WA在住の邦人に日本食が振舞われたり、日本文化を紹介する文化イベントが開催されたりします。

WAにとっては、州内最大の商業工であり、貿易の拠点として重要な位置を占めています。日本はWAから食糧、農産品、鉱産資源など多くを輸入しており、私たちにとっても欠くことのできない重要港湾です。

今はオランダを初めとするヨーロッパ諸国からthe Tall Shipsと呼ばれる数隻の歴史的な帆船が訪れ、見学客でにぎわっています。100年以上前に建造されえた古い船を見ると、「出島にもこんな船が出入りしていたのかな?こんな小さな船で波立つ大洋を越えてきてたのかな?」と、日本の歴史とも重ね合わせてしまい、不思議な感覚に陥ります。やっぱり私は、日本人なんだなぁ。
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ちなみに、Freoについては昨年度ブログに詳しく書きましたので、ご参照ください。http://shoun-hs.seesaa.net/article/283584163.html
http://shoun-hs.seesaa.net/article/283070643.html

また、WAやPerthの歴史や地理は
昨年のhttp://shoun-hs.seesaa.net/article/284248405.html
一昨年のhttp://shoun-hs.seesaa.net/article/216322963.html等をご覧ください。

オーストラリアの歴史には別の側面があります。流刑地として開発された歴史です。Fremantleにも重装備刑務所が作られ、殺人や強盗などの重罪を犯した受刑者が収容されていました。
1888年に設置されたこの刑務所は、1991年にその役目を終え、現在では刑務所博物館として一般公開されています。今日の校外研修の最大の目的は、この施設の見学です。
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トイレのない独房には、その代わりにバケツがひとつ置かれているのみ。博物館にするとき一番困ったのが、そのにおいだったそうで、全部取れるまでに2年もかかったそうです。その劣悪な環境の中、自らの犯した刑の重さを省みたのでしょう。
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しかし、中には脱獄を図る受刑者もいて、その失敗の代償は鞭打ちです。9尾の鞭には金属の鋲が打ってあり、磔にされた受刑者を決められた回数打ち付けます。その様子は他の受刑者の脱獄を防ぐため、見せしめとして全ての受刑者に見学させます。
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もちろん処刑場もあり、実際に44名の受刑者が露と消えました。いまだに重々しい雰囲気をたたえる刑場も公開されています。

この刑務所は、この地に上陸した受刑者の最初の仕事として建造されました。つまり、自分が繋がれる牢屋を自分でつくったということです。

このツアーで最も印象的なのは、この刑務所ツアーのガイドとして元気で丁寧な案内をしてくださったSarahさんです。歴史には明るく輝く側面もある。そして、光があれば影があり、この刑務所博物館も影の部分のひとつかもしれません。しかし、それを隠すことなく未来への道標として真正面から捉えて語るその姿に、考えさせられることが多いツアーとなりました。

午後はCELTに帰って勉強です。こちらは、同じくオーストラリアの歴史を語るときに欠かせないアボリジニの文化の学習です。アボリジニが使ったと言われる絵文字を組み合わせ、自分たちの物語をつくるという何ともユニークな学習です。
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他国の歴史に合わせ鏡のように重ねることで見えてくる自国の歴史があります。そんなことを目の前で体験できた貴重な一日となりました。


ここからは、研修生の声、の続きです。

A.F.
オーストラリアの人々はとてもやさしくて親切で、安心しました。日本と比べると、文化が異なる点も多く、日々おどろかされています。おみやげをわたした時すごく喜んでくれたり、感情豊かでYesかNoかはっきりしている点です。
S.O.
ホームステイでは、ルネイさん(Mother)、ハナちゃん、ホリーちゃん(Sisters)、ハリー君(Brother)と一緒に仲良く、楽しく生活することができています。子どもたちはとてもかわいくて、すごく癒されます。ルネイさんはとても頼もしくて、初めての海外暮らしでもとても頼ることができ、安心します。毎日元気を出させてくれて、ご飯も作ってくれる子どもたち、ルネイさんにとても感謝しています。でも、なかなか英語で気持ちを伝えるのは難しいので、毎朝晩、皿洗いをして、少しでも手伝いをすることができて感謝の気持ちが伝わればいいなぁと思っています。英語で、言葉で、この気持ちがきちんと伝えられればもっといいのになぁと思います。この経験を通して僕はもっと英語を話せるようになりたいと思いました。

S.H.
今日、いつも乗っているPerth駅まで行くと、いつもの電車が一週間止まるように書いてありました。先生の宿泊先のホテルの公衆電話でかけても、英語が話せず切られました。どうしようかとさまよっていると、日本人の人たち二人が日本語で話していたので、声をかけてみると、先生のところまで電話をかけてくれました。その人たちにはとても感謝しています。

M.N.
私はオーストラリアは2回目ですが、ユニークなものばかりに囲まれ、毎日驚いています。例えば
 家族内だけでなく、冗談が多い。水の値段が高い。食事の量が多い。
どれも日本ではない経験だし、とてもいい刺激になっています。しかし、このオーストラリアで学んだことは、圧倒的に英語力が足りない、ということです。速い英語は聞きとれないし、あまり自分の言いたいことが伝わらないし・・・。日本に帰ったら一層、英語の勉強をがんばりたいな、と思いました。

M.S
まず思うことは、本当に楽しいってことです。会う人会う人とても優しくて良い人ばかりで、とても住みやすい町田と思います。私のホストファミリーはインドネシア系とマレーシア系の人なので、食事もアジア系の味付けで、主食も米なので、特に日本に帰りたいと言うこともありません。むしろここに永住したいです。私のホストファミリーは日曜に教会に行くのですが、そこではいろいろな国の人がいて、たくさんの人が友達になってくれます。笑顔のあふれる優しい街パースみたいなところに、将来住みたいと思いました。

ガイダンス部長のつぶやき in Perth
気候もよく、過ごしやすい。冬なのに寒くないし。時間ものんびり流れ、気のいい人々が気軽に挨拶を交わして微笑み会っている。いらいらすることが・・・ほとんどないが、たまにある。
タクシーに乗って行く先を告げ、「Are you sure where to go?(行く先、わかった?)」と確認する。「Yes, I know.」というから、黙って乗ってたんだ。しばらくして、「Please tell me the address.(もう一回、住所教えて。)Do you know the way?(道、知ってる?)」ときた。
「You said you were sure!(わかってるって言ったじゃないか。)道なんか、知らないよ。I'm not a driver!(俺が運転してるわけじゃないんだ。)無線でオペレーターに確認してくれよ。」いかん、つい声を荒げてしまった。気まずい沈黙が、目的地まで続く。
彼には悪気があったわけじゃない。ちょっとおおらかなAussie気質なのだ。降り際、料金を支払ってさっきからの沈黙を埋め合わせるように、「Thank you. Have a lovely day(ありがとう。素敵な一日をね)。」と言ってみる。すると、「Cheers, mate(チアーズ、マイ=友よ、ありがと)」とチャーミングなAussie Englishで返事が返ってきた。彼の満面の笑みは今日の空のように晴れ上がっていた。

N.Miyashita@Perth
posted by 三田祥雲館 at 22:04 | 兵庫 ☀ | Comment(2) | 海外研修

2013年08月02日

No.13 Super Science Boys @ Perth Mod.

SSH科学研修は朝からPerth Modern School(略してPerth Mod. パース・モッドゥ=PMS)を訪問し、バディたちと一緒に理科の授業に参加します。早速教室へ・・・。

PMSは州内で唯一、生徒全員が学力試験に合格して入学してくるいわば「talented(gifted) students=才能あふれる生徒たち」が学ぶ学校です。しかも、平均して学力が高いだけでなく、その中でも何かに秀でた生徒が多く在籍します。アートだったり、サイエンスだったり、外国語だったりと得意分野は多様ですが、互いに切磋琢磨して、高めあう気風にあふれる雰囲気が、校内を歩いているとよく伝わってきます(私も教員ですので、これはわかります)。また、生徒さんたちは廊下の地べたなどには座らず、かばんを教室の机の上に置くこともしません。たいへんしつけの行き届いたすばらしい生徒さんたちばかりです。

今、PMSのYear10の理科では「Human Health」を題材にして、各分野から人間の健康について研究しています。今日参加するのは「Chemistry(化学)」と「生物(Biology)」のクラスで、実験が中心です。

「化学」の授業では「Vitamin C(ビタミンC)」が人間の体に与える影響を学びました。その後、さまざまなメーカーのオレンジジュースを試薬に入れ、どれが一番Vitamin Cの含有量が多いかを測定する実験を行いました。

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手順書をよく確認して

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ビーカーの中でジュースと試薬をよく混ぜて

安全用のゴーグルも貸していただいて着用し、日豪協力体制で実験が進みます。そして答えは・・・正解。担当のAlex先生のもほめられ、上機嫌です。

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右側の女性は、西オーストラリア州教育省のKarren Philp課長です。本SSH科学研修をWA側で支えてくださった祥雲館の応援者であり、最大の功績者のお一人です。今日は祥雲生とPMS生のセッションがあるということで、光栄にもわざわざ視察に来てくださいました。協力しながら楽しそうに活動する生徒たちを見ながら目を細める彼女は、元英語の先生で、生徒と接するのが大好きなのです。

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こちらは「生物」の授業で、接触性感染、非接触性感染、飛沫感染、動物を介した感染など、人間の病気がどのように感染していくかを話し合ってから、実験に移りました。そして試料は・・・自分たちです。耳垢や鼻○ソ(お食事中の方、失礼)を寒天培地に取り、微生物やウィルスがいるかを検査します。もちろんサンプルは、日豪仲良く供出します。ただ、まさかの試料採取に研修生たちは相当引いていましたが。
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実験が終わり、後片付けをします。結果は次回、私たちの帰国後ですので、感染の有無はわかりません(研修生は皆、相当元気なので、大丈夫でしょう)。今日のまとめとして、プリントを読んだり先生の話を聞いたりして「フムフム」とうなずいています。もちろん全部英語です。
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読者の皆様、本当にわかっているのかとお疑いですか?実はここまで綴った実験の内容は全部研修生に聞いたものです。そして疑い深い引率者はそれを担当の先生方やPMSの生徒さんたちに確認しました。その結果、研修生の説明は「正解」。大丈夫、研修生たち全部理解しています。題材は彼らが高い関心を持つ科学で、それを知識的なベースにして交流が深まるのは何とも理想的な光景でした。

近い将来、高校時代から交友関係を築いてきた兵庫県・WAの新進気鋭の科学者・技術者が手を携え、新しい未来を切り拓く・・・引率者・WA教育省、PMS、UWAの関係者が期待をこめて、心の中で声援を送ります。

3時間目はPMSで日本語を教えるYumiko Shaw先生のお取り計らいで、Year8(中学3年生相当)の「日本語」の授業に参加です。PMS生人2と祥雲生1人でグループを組み、インタビュー形式で授業が進みます。「あなたの、しゅみは、なんですか」とたどたどしい日本語で聞くPMS。彼らは日本語を学習し始めて1年と少し。たどたどしいとはいいながら、Native Speakerの祥雲生に必死に質問してます。祥雲生が「わたしの、しゅみは、○○でぇす。」と答えますが、ちょっと待った。君たちまで日本語がおかしくなって、たどたどしいよ。そしてさらに、「あ、あかん」というべきところで思わず、「No,no」と言ってしまう研修生が後を絶ちません。日本語、わすれた?
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下の写真はPMS生と研修生のやり取りの一コマ。中央にいらっしゃるのが、WA教育相の藤光由子先生。本研修のWA側の仕掛け人の中心人物で、私と一年以上にわたってプログラムを考えてくださった大功労者です。もともとは(現在でも)日本語教育のプロフェッショナルで、ここでもPMS生と研修生の間に入り、きめ細かな指導を展開される姿はさすがです。
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さて、午前中のPMSでの研修は修了です。バディ生徒たちともしばしのお別れです。連絡先を交換したり、再開を約束しあったりして、名残はつきません。あ、気が付きました?なぜ「しばし」か?そう、彼らは帰国後もonlineで共同研究をすする予定なのです。I hope see you soon, guys.
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帰りの車を待つ間、柱にしがみつき「帰りたくな〜い」と絶叫。そういえば先週はPMS生が同じことを言ってたっけ。あれから一週間、早いものです。
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午後はSPICEで天体写真の画像処理の実習です。画像編集ソフトを使って、解像度や明度を変えたり、フィルターを通して写した写真をレイヤーとして重ねて着色したりします。担当のPaul先生は、「着色は、星の年齢や周りのガスの様子や宇宙塵がわかるから大事。でも、そこを越えると、科学ではなく芸術的な分野に入る。それも悪くはないが、是非科学の心を持ち続けてください。」とチャーミングなオーストラリアアクセントでメッセージをくださいました。
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ガイダンス部長のつぶやき in Perth
あと4日で帰国か。このくらいになると大事無く日本に帰れる安堵感と裏腹に、毎年ちょっと寂しくなる。私自身にとっても、この街で知り合い、一緒に仕事している友人たちとの別れの時期なのだ。やるせない。
帰り道、そんなセンティメントを抑えながら、うちの子どもたちへのお土産を考えながらパースの駅前を歩いていた。
すると、元気に談笑する若者の声。よく見ると・・・さっき別れたばかりのPMS生と研修生が仲良くアイスを食べている。聞けばメールで待ち合わせ。
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それにしても「あなたからの、エアメ〜ル・・・」(サーカス・アメリカンフィーリング)は遠くなりにけり。私たちのころと、別れの感慨も変わってきたのかな。pen-pal(ペンフレンド)の時代とのギャップを痛感する引率者でありました。

N.Miyashita@Perth
posted by 三田祥雲館 at 22:57 | 兵庫 ☁ | Comment(2) | 海外研修

2013年08月01日

No.12 足元も、宇宙も〜未来の科学者・技術者としての広い視野とモラル

7月31日のSSH科学研修のメイン・プログラムは「パース天文台」での実習・見学です。

CELTからパース天文台までは約1時間ですが、途中、「Mundaring Weir(マンダーリン・ダム/貯水池)」に立ち寄りました。パース市内から約40キロ北東、Helena川をせき止めています。
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このダムはWAの技師C.Y.O’Connor氏によって設計、施工されました。また、その水の輸送のため560km以上のパイプラインが敷設されました。これはちょうど、新大阪―東京間の距離に当たります。操業は1902年。当時、ゴールドラッシュに沸き、人口が急増したWA東部の町、砂漠の中のクールガーディやカルグーリーへ水を供給する必要があったのです。
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しかし、人々は彼を鋭く批判しました。どうせできるはずのない無謀な計画だ。大量の公金を無駄な建造物を作るのに使うな、と。人々には理解されなかったのです。政治家も、彼をかばうことはしませんでした。

彼はその批判に抵抗し、建造を続けました。自分の信念と確信を曲げずに。そしてダム完成直後の1902年3月10日、彼は愛馬と共に自らの命を絶ちました。享年59。彼の死の数週間後、ダムからの水の供給が開始、乾燥地での人々の生活や経済活動としての金の生産を支え、彼の正しさが証明されたのです。

ダムはその後も改修されたり増築されたりしながら貯水量を増やし、現在でも東部の町に給水しているほか、パース市の水がめとしても重要な位置を占めています。また、農業用水にも使われており、WAの豊かな農業生産を可能にしています。もちろん、WAから多くの農産物を輸入しているわれわれ日本の生活も、彼の功績に負うところが大きいのです。

生徒は彼を顕彰する碑や歴史を綴った看板の前で、Peter先生の即席特別授業をうけ、技術者としてのあり方を深く考えていきます。Peter先生は看板に書かれた文章を一文一文ゆっくり読みながら、解釈を加えていきます。
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「100年以上も前、携帯も、ブルドーザーも、パソコンもない時代に、完璧な計画を練り上げた彼の技術はすごい。しかし、それ以上にすごいのは、彼の行動力だ。そして、彼の行動力を支えたものは何かを、君たち未来の科学者・技術者は考えなくてはいけないね。何だと思う。市民の生活を守ると言う市民工学者としての信念だ。技術者としての倫理感、責任感と言ってもいい。人々に批判されながらも自分の信念を貫けるだけの技術力と情熱を持って仕事に当たりたいものだね。」

研修生たちの真剣な眼差し。何を感じ取り、何を考え始めたのでしょうか。

そしていよいよメインイベント、パース天文台に到着です。天文台の技術主任ArieさんとガイドのArtherがくわしく説明してくれます。
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隕石ならぬ隕鉄に触ったり、太陽と地球と月の関係をデモンストレーションして説明してもらったり。真空のシリンダーの中で振り子を作動させる時計は、1年間で1秒の誤差と言いますから、100年前としては機長で正確なものです。さながら「天文学への誘い」です。
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次は太陽観測用の望遠鏡による観察実習です。といっても望遠鏡で直接覗くと危険なので、コンピューターで画像処理したものを使います。フレアや黒点も観測できるほか、明度によっては磁力線を確認できます。途中、雲がかかり中断するハプニングもありましたが、それもライブ観測ゆえのこと、それを超えて本物に触れる楽しさを実感しました。
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次は直径60センチの研究用望遠鏡の見学です。高さ20mほどの塔の上のドームに登ります。景色はきれいなのですが、高所が苦手な私にはたまりません。しかし、研究者が使う望遠鏡の実物を見られる研修生たちは大はしゃぎです。ドームの中にはデータ解析用のパソコンもならび、門外漢の私でもワクワクします。いまはすべてコンピュータ制御で、Arieさんもたまにしか登ってこないようです。
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このほかにも、ハイテクインターネット望遠鏡を見学したり、今でもガラスの乾板に焼き付けて撮影する100年前から使っている超アナログ望遠鏡に触ってみたりしました。

最後には、「ここのインターネット望遠鏡が使えるIDをあげるから、気軽にアクセスしてくださいね。それから、研究用望遠鏡も使いたかったらメールしてね。チリの天文台とか、ともルートがあるから何かあれば私に相談してください。」とうれしい言葉。Lowell天文台とも提携しているパース天文台は、南半球の天文学の一角を担う重要な拠点となっているのです。そして、T先生のお願いに、「OK。小惑星Sandashounkan、撮影してあげるよ。」

今日は、生活を支える技術から、宇宙の神秘を探る科学までを学ぶことができました。科学に裏付けられた技術、技術に支えられる科学。科学と技術と人間社会の切っても切れない紐帯。考えさせられることしきりの一日でした。
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蛇足:天文台のギフトショップでしばしのShopping Break。Tシャツを買う研修生が何やら本をめくって、もごもごと店員さんとお話をしています。そして、「先生、20%OFF、成功しました。」何と彼らはディスカウント交渉をしていたのです。英語で、しかもミュージアム・ショップで値切り交渉とは・・・腕を上げたものです。
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ガイダンス部長のつぶやき in Perth
見学・実習のときは通訳して研修生の理解を促すことが多い。しかし、私は根っからの文系人間。渡航前、がんばって高校時代の知識を引っ張り出し、基本単語を覚えなおして何とかしのいでいる。
しかし、天文台はつらかった。ひとつは天文学用語のオンパレード。たぶん、日本語で聞いてもわからない。そこで大活躍は天文マニアのT先生。T先生を辞書代わりに、二人三脚で通訳を乗り切った。もうひとつは望遠鏡やら何やらで、ずっと上を向いていたこと。この日の頭痛の原因は、この二つだ。

N.Miyashita@Perth
posted by 三田祥雲館 at 19:47 | 兵庫 ☁ | Comment(2) | 海外研修

No.11 言葉を超え、文化を超えて

文化・語学研修なのに、文化も言葉も超えてどうするんだ?とのご批判を承知の上でのタイトルです。その通りなのですが、以下をご覧いただけば納得してもらえるのではないかと・・・。

7月31日(水)、文化・語学研修はWAの名門、Willeton Senior High School(ウィレトン高校)を訪問しました。高校と言っても13歳から18歳の生徒たちが在籍していますから中等教育学校です。

生徒たちはMulticultural Background(多様な文化的背景)を持っており、その出身国籍は56カ国にも及びます。少数ながら日本人も在籍しているようです。

校長先生からのご挨拶のあとは、兵庫県から交換教員としてパースに赴任している早川先生(相生高校)からこちらでの学習の心構えに関するお話を頂ました。というより、ご自身がこちらお仕事や生活を楽しんでいる様子をお話しくださり、生徒のやる気に火をつけてくださいました。また、登校にはMs Haruko Nomotoが日本語教員として勤務しており、日本語教育が盛んに行われています。
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午前中は11年生(高校2年生相当)の日本語の授業に参加しました。日本の文化や学校生活について紹介したり、オーストラリアのことを教えてもらったり。はじめは日本語でしたが、だんだん日本語・英語が交じり合って飛び交い、まさにInterculturalな交流に発展します。
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お昼はWilletonが準備してくれたバーベキューでホットドッグを作り、いただきます。(こちらではsausage sizzle=ソーセージ・シズルというのだそうです。)おいしいものをいただきながらだと、会話も弾みます。
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午後からは8年生(中学2年生相当)の授業に参加しました。日本の中学2年生の標準的な英会話力を考えていただければ、大体こちらの生徒の日本語力に相当するのでは。こちらのクラスでは、日本の遊びに話題が発展し、実演を交えて盛り上がりました。
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中には意外な特技を見せ、剣玉ヒーローになる研修生もおり、楽しい交流となりました。
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オーストラリアにとって日本は、自由や民主主義を共通に理解しあうとともに、経済活動の上でも重要なパートナーです。そしてvice versa(逆もまた然り)。互いにとって重要な友好国なのです。若者の交流はその一番の基礎として、日豪両国、WA・兵庫県の両州県が積極的に取り組んでいます。研修生にも是非、両国関係をつなぐ貴重な人材に育ってほしいと願っています。

それにしても、若者は文化も言語も軽々と飛び越えて、心の交流を交わします。その姿に、研修生たち柔軟性の高さに驚かされるとともに、この年代だからこそできる交流があるのだと意を強くした引率者でした。

でもね、みんな、お互いの言葉が使えたらもっと分かり合えるんだよ。


ということで、昨日に続き、研修生たちの声をお届けします。今日は文化・語学研修生です。(抜粋です。順不同、年次・性別混在です。悪しからず。)

M.H.
日々、英語の難しさはもちろん、文化や習慣の違いを感じる場面があります。その度にとまどったり、よくわからなくて困ったりしますが、日本ではできない大切な経験です。親や先生がいない時にトラブルがあったりすると、どうしたらよいかわからずとても不安で仕方がありません。がしかし、それを解決できるとある達成感のようなものが感じられ、自分も少しずつ成長できている気がします。

H.Y.
今までの海外研修でいろんな国の人や、いろんな年齢、性別の人と関わってきました。お蔭で英語で何を言われているかわかるようになりました。でも、日本でも外国でも変わらず支えてくれていたのは「思いやり」でした。これが感じられただけでもオーストラリアに来た甲斐がありました。
R.F.
(木曜日からCELTで勉強を始め、ホームステイも開始でしたが※引率者補足)、先生があまり何を言っているかわかりませんでした。ホームステイでも、家のルールを聞いていると2週間生活できるか不安でした。
でも、ホームステイには(最初の)土、日くらいでなれてきて、ホストファミリーの人が大体何を言いたいかがわかるようになりました。残り1週間しかないけど、時間を大切にして満足できるようなオーストラリア研修にします。

M.N.
学校での授業についていけません。ゆっくり話してくれたりするけど、単語で聞き取ってなんとなくだったり、全然わからなかったりします。英語の難しさを痛感します。なので、今回の研修から英語をもっともっと勉強したいなと思います。本当にまだまだので、ちゃんと話せるぐらい、英語を勉強したいです。日本に帰って英語で映画も見てみたいなと思います。
あと、研修のプログラムは充実しています!高校生や中学生との交流がめっちゃ楽しかったし、刺激的でした。とにかく英語を勉強したい!!!難しいけど前よりもっと英語が好きになりました!

M.S.
ホームステイは初日が一番大変でした。でも翌日から気合を入れなおして家に戻ると、びっくりするぐらい話せたし、聞きとれて、やっぱり気持ちの持ちようなのかなと思います。ホームシックも1日でなおってよかったです。ただ、今までの8日間、たくさんのことがあって頭の中が整理しきれません。またゆっくり整理していきたいです。

M.T.
来る前は、自分の英語が通じなかったらどうしようと思ったり、ホストファミリーと上手くやっていけなかったらどうしようと考えたり、道に迷ったらどうしたらよいのか考えたりしていました。しかし、生活してみると、とても楽しくて、こっちに来てからは一度も考えたことがありません。大学生になったら機会を作って、もう一度留学したいと思いました。

Y.N.
特に現地の高校生と触れ合ったときは、とても感動しました。自分達よりもずっと大人っぽいし、活発で、元気いっぱいで、男女わけ隔てなく接しているところもすごくうらやましいと思いました。正直なところ、日本に帰りたくないです。

A.O.
日がたつにつれてだんだん聞きとれるようになったりし、発音もちょっとよくなった気がします。日本に帰ったら、湯船に浸かりたい。みそ汁を食べたい。

S.F.
私は決意表明の時、オーストラリアのことを知りたいといいました。なので、なるべく多く見つけようと思い、いろんなものを見て、日本と比較してみました。スーパーのレジ係の人がお客さん一人一人に「Hello, how are you?」と聞いていました。すごくフレンドリーで、会計が終わると「Have a nice day.」と言ってくれます。すごくうれしくなって、今日一日がんばろうと思いました。
オーストラリアには日本にないものがあって、見ているだけでとても楽しいです。

H.K.
(私のホームステイには3人の中国人留学生、1人のインドネシア人留学生がいるので)私はオーストラリアに来て、英語面だけでなく、他国の文化や他国の人との交流によって学んだことがたくさんあって、日本では学べないことがたくさん体感・体験できたと思います。

H.T.
ホームステイの初日はとても緊張してあんまり話すことができなかった。でも、子どもたちとかくれんぼをして遊んでううちに馴染むことができてうれしかった。毎晩のご飯がおいしすぎて、たくさん食べてしまって最初は申し訳なかったけど、だんだん向こうのほうからもすすめてきてくれて嬉しかったのと同時に、いっぱい食べられて幸せだ。

S.T.
ご飯はおいしいし、シャワーの制限はないし、子どもたちはかわいいし、お父さんとお母さんは優しいし、最高です。英語が日がたつにつれてどんどん聞き取れるようになって来たのはめちゃくちゃ嬉しいです。今では大体何を言っているかわかるし、質問にも答えられるようになってきました。そういう喜びがあるから、もっとがんばろうと思えるようになりました。
こんな経験をさせてもらえて、先生や親、ホストファミリーや大学の皆さん、協力をしてくれている全ての人に感謝の気持ちを持っています。みなさん、本当にありがとうございます。

K.K.
何年も英語を習っている私より3歳の小さい子の方が断然英語が上手なので、ついて行くのが大変です。だからこそ自分の英語が通じて会話が成立したときにはとてもうれしい気もしになります。オーストラリアに来て、「自分の気持ちが伝えるには、何ていったらいいのだろうか。」「どんな単語を使えばいいのだろうか」と考えて調べるくせが付きました。

M.Y.
お店の人が使う英語はもっと速くて、全然わかりませんでした。しかし、オーストラリアの人は本当に本当に優しくて、うまく英語が話せなくて困っていても、なんとかジェスチャーを使ってくれます。そのおかげで今は、自分から誰かに質問したりすることができます。

C.S.
私は今まで海外旅行へ行ったことがなくて、これが初で、とても新鮮なことばかりで毎日がとても刺激的です。今までの考え方とも変わりました。それと、今までよりも、もっと英語を話せるようになりたいという気持ちが強まりました。ぶっちゃけ、もう日本に戻りたくないです(笑)。あと、オーストラリア人の優しさが身にしみて感じられる出来事が何個もありました。思いっきり楽しみ、学び、充実した日々を過ごして行きたいと思います。

S.T.
オーストラリアに来てからのこの1週間は、長かったような短かったような。ですが、日本で過ごすいつもの1週間よりも毎日いろいろなことが詰まっていて、新しい発見がたくさんあって、すごく新鮮です。ホストファミリーの人たちは私たちができるだけ自分たちの家のように過ごせるようにしてくださっています。感謝の気持ちを忘れることなく残り日々も楽しんで過ごして生きたいです。

A.Y.
日曜日はパートナーと二人で日本料理を作ることに挑戦しました。焼きそばとおみそ汁です。どちらもとても喜んでもらえたので、作った甲斐がありました。
将来についてはまだ目標が明確になったわけではないですが、自分自身を見つめなおすいい時間が過ごせると思います。あと残り半分、慣れてきてを緩めるのではなく、より緊張感を持って、今しかできないことを目いっぱい取り組めたらいいなと思います。

A.F.
日本と似たようなところもあります。例えば左側通行であったり、スマホやタブレットが普及していたり、見たことのあるような品物が売られたりしています。それらに時々安心します。
ここまでの自分の行動を振り返ってみると、もっと積極的にコミュニケーションしてもいいのではないかと感じました。説明を受けたときに少しでもわからないことがあれば、もっと聞くべきだったと思います。それが英語の力を伸ばし、自分の力になっていくと思うからです。言語は何であれ、自分の言いたいことを人に話そうとする姿勢が言語学習においてとても大切だと感じました。

そして、最後に掲載したの研修生(1年次男子)は、A4表面に日本語でぎっしりコメントを書き、裏面には何と全て英語で同じことが書かれているのです。(写真参照、見えにくいですか?) I'm really impressed. Good job!P1020140.JPG

N.Miyashita@Perth
posted by 三田祥雲館 at 18:05 | 兵庫 ☁ | Comment(2) | 海外研修

2013年07月31日

No10 1週間たちましたが・・・

今日も今日とて、いろんなことがありました。文化・語学研修はパースの進学校Willeton High Schoolで日本語選択生たちと交流したし、SSH科学研修は「パース天文台」で見学・実習を行いました。

書きたいことはたくさんありますが、明日においといて・・・今日は研修開始からちょうど一週間ということで、感想を交えて研修生の今をお送りします。(何だよ、それを早くやってくれよ、引率者の長い拙文など読みたくないんだよ・・・という声が聞こえてきそうですが、気を取り直して・・・。)

毎日の登校はお弁当持ち。Homestay Familyお手製だったり、準備された材料を自分たちでサンドイッチにして持ってきたり。みんな、愛情たっぷりのお弁当で、英語研修で疲れた頭と体に効果てきめんです。
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お弁当にりんごが一個丸々入っていたり、ポテトチップスが袋ごと添えられていたり。日本の感覚からは???のことも多いようですが、若いみんながおなかをすかさないよう、気遣いが感じられます。
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中には「にんじんが好き」といったら次の日のお弁当に二つに割った生のにんじんがゴロリと入っていた研修生も。家に帰って、「ごめん、生のは食べられなかった」と素直に言って、理解を深め合う研修生もいたようです。率直に言う、異文化と関わるときにはとても大事なことです。(ちなみに、お弁当はLunch Breakに全部食べなくてはいけないわけではなく、午前中のTea Break(10:30前後の休み時間)などに気の向くまま、ちょっとずつ食べるのもAussie Style.)
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研修生のListeningの力が向上してくると、話すスピードを意図的に上げて、次の課題を設定するベテランHomestay Familyもいます。そういう環境の中で英語力の向上を実感したり、あと一週間、絶対がんばるぞと意気込む研修生の姿も見られます。
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放課後、ビーチ沿いに立つHomestay Familyの家に遊びに行って、エンジョイする研修生たち。自分のHomestayから遠くても、電車やバスを巧みに使い、行ったり着たりできるようになりました。しかも、「大丈夫?帰れる?」と心配する私に、「わからなかったら聞けばいいから、大丈夫ですよ」とは頼もしい。研修生の成長を実感する引率者なのでした。(そして、この急成長を目の前で見ることができる、これこそが引率者のmotivation(やる気)の源泉です。本当にうれしくなります。)
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では、研修生の声の一部を・・・(今日は日程の関係でSSH科学研修生のみが感想を書きました。文化・語学研修生の感想は明日以降に。悪しからずご了承ください。)

K.A.
It is difficult for me to study science in English. But I begin to understand English better.
ボーキサイトの鉱山や天文台など、自分が行ったことのなかった場所に行けて、自分の知らないことが多いことに気付けた。そして貴重な体験ができたと思う。
自宅以外の家で寝るのは大変だと思っていたけど、今回は疲れているのですぐ寝ることができた。

T.Y.
予想していたよりもずっと面白く、深い内容で驚きと喜びでいっぱいです!一番驚いたのはボーキサイト鉱山のずべてのスケールの大きさです。
とても優しく、楽しく、充実した生活を送っています。料理が上手で、食べすぎちゃいます。お父さんの軽快なjoke、そして、お母さんのwink、心を和ましてくれます。
I’m enjoying myself very much in Western Australia. I’ll bring a lot of memories back to Japan.

R.K.
パースモダンの生徒たちと勉強でき、鈴木ユウスケさんの話を聞け、とても貴重な体験ができました。
ホームステイ先では自分たち以外に中国の方2人とブラジルの方1人がおられ、3人とも英語が上手で最初は戸惑いました。しかし、ブラジル人のカルロスさんが僕たちが英語がまだ話せないのを特に理解してくれ、ゆっくり話してくれました。そういう気遣いが日本だけでなく、他の国の人からもしてもらえるのがうれしかったです。

K.A.
My homestay mother cooks very well.
ボーキサイト鉱山の大きなトラッとショベルカーに感動しました。また、現地の高校生との交流が特に楽しかったです。学部見学では電気自動車のモーターの興味を持ちました。
降りる停留所がわからなくて困っているとまったく知らない人が教えてくれました。こちらの人の親切さが心にしみました。

A.I.
ボーキサイト鉱山の見学が一番楽しかったです。これからの人生でも二度と見られないかもしれないと思い、この研修に参加して本当に良かったと思いました。
今はだいぶなれてきて、自分でも英会話能力が上達しているなと思います。英語が少し好きになりました。

K.S.
In the beginning, I couldn’t understand English at all. Now, I can understand English much better. I’m very happy and having a good time in Australia.
ホストファミリーはとても優しく面倒を見てくれて、とても楽しい毎日を送っている。たまに日本の食べ物を食べたいと思うことがあるが、こっちの食べ物はおいしい。
この海外研修に参加しなければ永遠に見ることができなかったり、聞くことができないであろうことがたくさんあって、来てよかったと思う。

R.K.
とにかく楽しい。ホストファミリーがいろんなところに連れて行ってくれるのが特に楽しい。

K.K.
はじめは大学の広さに驚いた。パースモダンの生徒たちと一緒に勉強したり、ボーキサイト鉱山で大きなパワーショベルなどを見ることができた。大変貴重な経験だ。
パースでサブウェイに入ってサンドイッチを注文したが、当然全部英語で一苦労だった。毎日が新鮮で飽きず、2週間では足りないぐらいだ。
日本に戻った後も何かに繋がるような研修にしたい。

これ以上補足しなくてもいいですよね。よい学校で、よい仲間と、よい題材で勉強する。帰ればよい家族がいる。本当にありがたく、幸せなことです。
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Super Science Boyたちの浜辺の湾ショット

ガイダンス部長のつぶやき in Perth
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これ、もらっちゃいました、研修生に。みんなで放課後に私がほしいと言っていたUWAのピンバッジを買いに行って、プレゼントしてくれました。今朝一番のサプライズで、心の底からうれしいと思っています。研修生の成長を間近で見られるだけで役得なのに、こんなことまでしてもらって・・・。教員になって本当によかったなと、しみじみ思いました。ありがとう。大事にします。
何のプレゼントか?ですか?恥ずかしいから、内緒です。

N.Miyashita@Perth
posted by 三田祥雲館 at 19:37 | 兵庫 ☀ | Comment(2) | 海外研修

2013年07月30日

No.9 Interesting Things Are Everywhere 2 SSH科学研修

【SSH科学研修】
こちらは資源・エネルギーの研究中。Alcoaという世界中で操業している鉱山開発会社が経営するボーキサイト鉱山、アルミナ精製工場を見学に行きます。パースからほぼ真南に1時間半。見渡す限り牛、馬、羊・・・、牧場や原野が広がる地域にやってきました。目指すはPinjara(アボリジニの言葉で「低湿地」とか)にある鉱山(Mine)と精製所(Refinery)です。
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どこまで行けばいいのだろう・・・。と、突然、長〜〜〜いベルトコンベアが登場。聞けばボーキサイト採掘場から精製所をつなぐ25キロを超えるのだとか。三田から神戸までがちょうどそれくらいでしょうか。3本のコンベアをつないでボーキサイトを運搬します。
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いよいよ採掘場へ。世界一大きなパワーショベル(excavator)は1回に25トンをすくい、200トン積載可能のトラックに。もう、話の桁が違いすぎてよくわからなくなりました。ずいぶん荒っぽく、雑にやってるんだろうと思ったら・・・
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パワーショベルの先にはGPSが付いていて、どの深さにどんな成分組成のボーキサイトがどれくらい埋まっていて、どの深さまで掘ればいいか、数十センチ単位でコックピットの画面に表示されているのです。

機械の整備も欠かせません。適切にメンテナンスされなければコストがかさみますし、何より危険です。巨大なダンプのタイヤ1本400万円。そのほかにも、世界一大きなブルドーザー(しかも無人遠隔操作)なども使うため、採掘サイトの決定ひとつにも、燃料の量、精製所との距離などが緻密に計算されて決定されます。

そして、Alcoaがもっとも気を使うのが環境への配慮。以前のブログで、オーストラリアの検疫が世界でもっとも厳しいとお伝えしましたが、それは国内とて同じこと。特にWAは厳しく、水道供給局、環境保存局などの多くの部局が査察に入ります。Alcoaが開発する土地は政府の土地で、1年ごとに厳しい審査の結果使用許可が出されます。許可がなければ開発できない。少なくともあと50年は資源が埋蔵しているこの地で、持続可能性に配慮しながら採掘に取り組んでいます。

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採掘後は、植生を完全に元も状態に復元します。もともとあった植物種を100%元に戻すことが義務付けられています。この写真は20年前から復元されている土地です。原生林と見分けが付きません。

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原生林で立ち枯れ(Dieback)について話を聞く研修生たち。

さて、いよいよ、精製工場に行きましょう。次の写真は・・・とここで撮影禁止。Industrial Secret(産業機密/企業秘密)。残念ながらお見せできません。続きはAlcoaのサイトでどうぞ。

精製所内では、採掘されたボーキサイトが運び込まれるところ、不純物が取り除かれるプラント、アルミナ(アルミニュームの一歩手前の白い粉)に精製されるところなどを詳しく見学し、説明を受けました。WAでは電力供給量の関係でアルミナまでしか精製できないとか。「電気の缶詰」といわれるアルミニウム、いまは電力の安いインドネシアなどで精製されるケースも多い。ボーキサイトを掘ってから清涼飲料水の缶になって皆さんの手元に届くまで6〜8週間。長いのか、早いのか・・・。

そして、地質学、地盤工学、電子工学、機械工学、情報工学(GPS)、工業化学、農学、生物学、輸送工学、経営学、経済学などなどなどなど、鉱山資源開発がひろく自然科学とのつながりが強いことはもとより、その他の分野とも密接に関連していることが良くわかりました。どんな分野からでもアプローチできる・・・。わが国の将来を担う研修生にとって、進路を考える観点観点からも学ぶことの多い研修となりました。

また、開発には、自然に対する責任、社会に対する責任など、倫理やモラルが伴うことも痛感しました。資源小国日本をささえる科学者・技術者のタマゴにとって、資源採掘の現場を観察できたことの意味は大きかったようです。

帰り道、Golden Wattle(ゴールデン・ワトル)の黄色い花が咲いていました。これを見ると春を感じるのがオーストラリア。アカシア属のこの花は国花に制定され、黄色はナショナルカラーに。サッカー同国代表のユニフォームの色のモチーフにもなっています。(写真がぶれてすいません。結構なスピードのバス車内からとったものでして)。やはりここでも、「はーるよ来い」。
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ガイダンス部長のつぶやき in Perth
先日、Peter先生の授業が少しのびた。次にその教室を使う予定の人が抗議に来た、私に。「私はここの教師ではないから、私に言うな」といっても、なかなか引き下がらない。「もー、自分で言ってくれよ」と言って、Peter先生に直接交渉してもらった。
今日、「これから建築学の授業がここであるのですが・・・」とたずねられた。「んー、こまったね、でも、No one comes here but you. You might be wrong.(でもあなた以外、来ないよ。お間違えかも・・・)」と言って、事務所に確認に行ってもらった。
こういうことがちょくちょくおきる。私は悪くない。私に言わないでくれ。
ついでにパース市民よ、私に道を聞き過ぎだ。

N.Miyashita@Perth
posted by 三田祥雲館 at 22:17 | 兵庫 ☀ | Comment(2) | 海外研修

No.8 Interesting Things Are Everywhere 1 文化・語学研修編

as well as ~という表現を覚えていますか?「A as well as B」で、「AもBと同様に」という意味だったかな?ということで今日の研修は「フィールドワーク as well as テキストブック」と題し、テキストの外に飛び出して「オーストラリア」に学びます。

【文化・語学研修】
今日の午後はKings ParkでWild Flowersを観察しながら、WAの植生を学習します。

ところで人間は水のないところでは暮らせません。逆に言うと、水の得られるところなら地球上のほとんどの場所に人間が暮らしており、地理学的にはエクメーネ(Ökumene=ドイツ語)と呼びます。一説には地球上の88%がエクメーネだといわれており、夏の乾燥が強いとはいえParthにも古くから先住民(indigenous people)であるアボリジニ(aborigines)が暮らしていました。

(この表現が正しいかどうか・・・。そもそもaboriginesという語自体が「先住の民族」という一般名詞だったりするので、上の文章は『先住民である先住民が暮らしていました。』となるのです。政府関係者と話すとき、彼らは必ずindigenous peopleを使いますが、本ブログでは便宜上「アボリジニ」と標記します。悪しからず。)

パース周辺は地下水が豊富で、それがアボリジニの居住を可能にしました。彼らは定住生活を送らなかったといいますから、食料や水を求めて移動していたのでしょう。キングスパークはそんな時代からの原生林を残しながら、一部を手入れの行き届いた植物園に整備し、観光客のみならず地元のパースっ子たちの憩いの場となっています。

その広さは4平方キロを超え、これだけの自然を残した公園が人口150万人を超えるthe Capital City(州都)の中心から徒歩でも20分の距離にあるとは・・・。キングスパークのすぐ北側には政府の主要機関の入るビルが建つが、違和感なく程よいコントラストで馴染んでいる。人口と自然、歴史と現在、忙しさと静寂とがこれ以上ないバランスで共存する不思議な魅力が、私を(研修生も)魅了します。


ツアーガイドのAnnaさんの案内でBush Walkが始まります。小雨、霧雨、何のその、いやいや、地中海性気候の冬ですもの、少々の雨は覚悟の上です。CELT帰着後に聞くと「傘を差すほどでもないですよ。きもちいい、きもちいい。」君たちもパースっ子になってきたね。いいよ。(ご安心ください。風邪を引いているのは引率のT教諭だけです。私も含め他34名は皆元気です。)降雨季の園内は緑に満たされ、ところどころに花が咲いています。
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コーンフラワー:花房がとうもろこしみたいです。
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カンガルー・ポー:カンガルーの手(paw)のようなのでこの名前です。WAの州花。
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ミントの香りがするPeppermint Tree。
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ちなみにユーカリの葉をこすると・・・ヴィックス・ヴェポラップのにおい。鼻づまりやせきが止まらない夜、胸に塗ってもらったスースーするあの薬です。ユーカリの成分だったのですね。

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こちらは英語の教科書でおなじみのBaobab tree(バオバブの木)。私にとっては星の王子様の木。星を爆発させるほどのパワーがありそうな気もする。

40000年前からこの地に暮らすアボリジニは、こんな木々の薬効も有効に使っていたとか。また、肉をとった後のカンガルーは防寒・雨よけに最適とか。
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雨でぬれた歩道。気をつけて、気をつけて。
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みんなで記念撮影。
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冬来たりなば、春遠からじ。冬のパースにも、花の季節のさきがけか・・・。

午後は2クラス合同で映画鑑賞となりました。「SAPPHIRE(サファイア)」という映画で、アボリジニの女の子4人がグループを組んで歌を歌い、ベトナム戦争当時のサイゴンで米軍を慰問して歩くという、実話に基づくお話。英語で映画なんか見られるの・・・?ご心配なく、字幕が出ます・・・英語で。ますます不安ですか?

そんなことはありません。だって、映画に引き込まれて、研修生の目から光るものがポロポロ・・・。

涙の前で野暮なのを承知で一言。面白い、興味深い、もっと味わいたいと思ったことに集中することが言語習得の一番の道なのです。もちろん教室も大事。でも、教室の外、テキストの外にも・・・。(私は野暮を嫌う江戸っ子の末裔なのに、つい一言多いんですよね。)

その2(SSH科学研修編)に続く。

N.Miyashita@Perth
posted by 三田祥雲館 at 21:07 | 兵庫 ☀ | Comment(0) | 海外研修

2013年07月29日

NO.7 やるのはあなた〜主体性って何なんだ?

1 自己選択・自己責任に基づき主体的に生きる態度を育成し、積極的に地域社会に学ぶことを通じて規範意識や倫理観・正義感・人権を尊重する心を培い、調和のとれた人格の育成を目指します。

2 基礎的・基本的な内容の確実な定着を図り、個性や創造性を伸ばし、自ら学び、考え、行動できる能力を培い、地域で、そして世界で活躍する人材の育成を目指します。

突然失礼しました。本校の教育目標です。「主体的に生き」て、「自ら」「行動でき」て、しかも、「世界で活躍する人材」を「育成」することが、本校のミッションなのです。本日のブログは、そんな観点でお読みいただけたら幸いです。

【文化・語学研修】
先週の金曜日は、カバシャム野生動物公園に行って、かわいいコアラをなでたり、ウォンバットと写真を撮ったり、おっかなびっくり大きなへびに触ったりして楽しいときを過ごしました。あぁ、オーストラリア、楽しかった・・・では済まないのが、CELTのプログラムです。

朝一番の授業で「先週の金曜日はちょっと雨が降って残念だったけど、カバシャム楽しかった?」と尋ねる先生に、「Yes.」。「じゃ、動物の名前、覚えてますか?いくついえるかな?」といって、ホワイトボードに絵を描いたり、「starting with W(Wから始まる動物ですよ」とヒントを与える先生に、「Kangaroo」「Koala」「Wombat」と調子よく答える研修生たち。12、3種類のオーストラリア区固有種(詳しくは昨年度ブログ参照)がホワイトボードにリストアップされました。先生の「どれが好き?」との答えに、圧倒的支持を得るのは「コアラ」。「コアラ触りました。かわいかった〜」と答える研修生たち。このあとに待つ、課題も知らないで・・・。

「では、自分の好きな動物を選んでください。一番好きなのでいいですよ。できれば、他の人と重ならないように・・・。」ここで研修生の表情は「???。」先生はおもむろに「来週の月曜日、そう、皆さんがCELTで勉強する最後の日ですね。その日に皆さんに選んだ動物についてプレゼンテーションしてもらいます。プレゼンテーションってことは、oral(口頭)発表ですよ。」と伝えます。一瞬不安になる研修生たちに、「大丈夫。調べる時間はたくさん取れるし、一緒にがんばりましょう。」と先生が励まします。

そう、だから今日の朝はコンピューターが完備された情報教室での授業だったのです。そういうことだったのか。気を取り直してパソコンなら・・・と画面に向かいます。が・・・当然全部英語。でも、先生方がこの距離で寄り添うから大丈夫です。アニマル・プレゼン(presentation on animals)は過去に先輩たちも乗り越えてきたCELTの卒業検定、できなきゃ居残りも・・・?旅程どおりに帰国できますようにと祈りつつ、調査活動を見守ります。
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情報教室が使えない間も、充実した学習が続きます。まずこちらは「Running Dictation」。教室の外に貼られた張り紙に書いてある文章を一生懸命覚え、室内に走って帰ってグループ・メイトに伝え、書き留めてもらいます。何度も何度も出ては入り、入っては駆け出してきて必死に文章を覚えます。
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秘訣は丸暗記に頼らないこと。内容を噛み砕いて自分の心の中でイメージ化し、グループ・メイトの前で再文章化するのです。が、なかなか・・・。出てきては口の中でぶつぶつ、もごもご言って、走り去るの繰り返し。書き留めるほうも、聞き取り力や正確なスペリングが求められ、楽しい中にも総合的な英語力が試される優れたアクティビティなのです。

次のアクティビティは「pronunciation domino」です。正方形のカードの各辺に単語が印刷されており、同じ発音を持つカードをつなげていくゲームです。はじめはおとなしく、「えーっと、これはアイって発音するから、これと一緒かな?」などと悠長にやっていますが、だんだん他グループとの競争を意識して、大きな声に出して発音し、グループの結束も強まります。
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午前中の授業は、ここまで。なかなか盛りだくさんで、疲れた頭を昼食でリフレッシュします。で、午後は・・・。

「Seven Wonders of Australia(オーストラリアの七不思議)」をテーマに、オーストラリアの豊かな自然を紹介した新聞の旅行広告記事から、ある地の魅力をアピールしたり、プロモーションするための英語表現を学びます。その中では、adjective(形容詞)とnoun(名詞)の関係を学習するなど、文法も興味を持って楽しく学べる仕掛けがあります。
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学習の締めくくりとして、スモールプレゼン大会をやったり、日本の都市をひとつ選んで紹介エッセー(記事)を書いてくる宿題が出たり。興味を高め、学習を深め、自分たちで取り組む課題が課される。すばらしい学習サイクルです。宿題などは、Homestay Familyとの夕食時の話のきっかけとしても使える仕掛けです。「実はCELTで宿題が出て・・・手伝ってください。」「With pleasure(喜んで)。」そんな会話が目に浮かぶようです。
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あなたが動かなければ、誰も動かない。プレゼンも、発音ゲームも、伝言ゲームも、宿題手伝ってのお願いも。

【SSH科学研修】
午前中は英語の授業、題材は先週木曜日の「Geothermal Energy(地熱エネルギー)」の続きです。位置エネルギー(潜在的エネルギー=potential energy)や運動エネルギー(kinetic energy)などの基本用語の復習から始まり、evaporation(蒸散)、saline(塩)、desalination(脱塩、淡水化)など、難しい用語の習得に進みます。

そして話は佳境に入り、海水淡水化システムに関する2つの方式(method)の比較になりました。「distillationはコストがかかるし、carbon emission(炭素排出量)が多い。今多くの国でreverse osmosis(逆浸透圧法)が使われています。でも、熱せられた地下水のエネルギーを使えたらどうなるだろう。考え方は3つあるよ。ひとつはsustainability(持続可能性)。いくら良い方法でも、ずっと続かなければ使えない。次はrenewability(更新可能性)。地下の熱水は、使用後に地下に返してやれば、また熱水のエネルギーとして使えますよね。最後はeconomic viability(経済的実現可能性)で、いくら自然に優しくても採算が取れなければ続けることはできない。S(sustainability)・R(renewwability)・EV(
economic viability)の中でよいバランスを取れるエネルギーが、本当の次世代型エネルギーなんだ。」

もう完全に、英語学習の域を超えています。難しい単語も辞書を使ったり、Peter先生の説明を真剣に聞いたりして乗り越えていきます。眼差しは真剣。そんな彼らに、「学ぶということは、知識を習得するのがスタート。でも、それだけじゃない。それを使って、何が正しいかを自分で決める。そして行動する。それが学ぶということ。君たちはまだ高校生だから、できるだけ多くのことを知ること。それが大事だ。そして忘れないこと。忘れないための秘訣は、常に自分の関心のある事柄に心を向けておくこと。いいね。わすれないでね。」とPeter先生。最後の授業と錯覚するような熱い語りかけに、研修生の表情がいつになく引き締まります。理系の彼らに地理を教える引率者、生徒の表情を見て、「私の授業でも、こんな表情させたいな」と少しうらやましくなってしました。
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午後は教室を飛び出て、工学部のFaculty Tour(学部見学)に出発です。SSH科学研修にはUWA工学部も全面的に協力していただいています。

「Nice to see you again. Well, we have a special guest, Yusuke(ユースケ). YusukeはUWA工学部の日本人のPh.D(博士研究員)で、地盤工学を研究しています。これからの時間は、私がYusukeにインタビューする形で進めますね。」工学部側の本研修の総合コーディネーター・Rob先生が進めます。この1年間、本研修プログラムの策定に私と一緒に取り組み、誰より研修生の顔を見るのを楽しみにしていたRob先生が、少しでも興味を持って聞きやすくなるよう工夫してくれたのです。途中で日本語が入るものの、使用言語は基本的に英語。Rob先生とYusukeさんの流暢なやり取りが始まります。
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Yusukeさんの学歴や研究のバックグラウンドなどが紹介され、実際の研究活動に話が及ぶと、身を乗り出すように話に聞き入る研修生たち。なぜWAに来たのか、英語はどうやって身に付けたのかなど、年齢が近いだけに研修生に与えるインパクトが違います。この分野で世界的にレベルの高い研究をしているUWAでどうしても学びたかったのだとか。しかし、英語が苦手だったYusukeさん。彼が選んだ道は、そう、われらが学ぶCELTで学ぶこと。自分たちが学んでいるCELTでこんなにすごい人が学んでいたのかぁ、と感慨深そうに話に聞き入る研修生でした。

講義が終わり、研究室や工房(workshop)見学に出発です。教室を出て廊下を歩きながら、「Yusukeさん、かっこいいよな。おれも、ああなりたい。」「英語で研究っていうのがいいよな。俺も来ようかな。」などと口々に言い合う研修生たち。お、刺激受けたな、いいよ。

ではここからは、写真を紹介しながら、一緒にFaculty Tourへの誘いです。

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Yusukeさんの専門領域である地盤工学の実験室。この機械が高速回転して遠心力で高圧を作りだし、海底の圧力環境を再現して、海底油田開発に使う部品の強度を検査したりする。UWAは現在2基を保有し、3基目を建造中。日本にもあるが、ひとつの大学に3基は世界でも少ない。

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UWA Tunnelと呼ばれる施設で、強力な扇風機(タービン)で強風を起こし、構造物の強度を測定する。25年前までは建築物の強度検査にも使われたが、現在はパイプラインの強度検査にのみに使用。安全ゴーグルをかけ中に入ってスイッチ・オン。風上に向かって斜めに立ったり、髪の毛が逆立ったり。最高風速は時速約19キロ。(「寒い」というのが引率者の感想。「え、そこですか?」と全員に突っ込まれました。)

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学部生だけでレーシングカーを作る研究工房。2007年にはレースで世界一位に。また、速さだけでなく、自分たちで創意工夫した部品がその斬新さで表彰されたりもしている。最高時速は100キロに達するが、問題はトップスピードよりacceleration(加速性能)で、カーブ後にどれくらい加速できるかが勝負の分かれ目。学部のイメージカラーのひとつ黄色の車体には、スポンサー企業のステッカーがたくさん貼られていた。

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古くなったレースカーを電気自動車に改造する工房。リモコン操作が可能で、付属のセンサーで自動的に障害物をよけることもできる。約80キロでの倉庫が可能。4本のタイヤそれぞれに独立モーターをつけて走行性を高めた次回作を作成中。

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こちらはNanofabrication Facility(ナノテク加工施設)。UWAの研究者はもとより、この施設を利用しにオーストラリア中から研究者が集まる。黄色い光の部屋は通称「Yellow Room」。そのまま。高感度のカメラに使用する基盤を作っており、紫外線が大敵のため、特殊な黄色のライトで照明。

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こちらは超高感度部品を作成する部屋。室内の空気の成分が厳格に管理されているほか、手前の機会には特別な気体がパイプで送られ、特殊なマイクロチップ(ナノチップ)を製作する環境を作り出す。数年前には暗闇でも完全カラー撮影ができるディバイスを発明し、米軍に採用された。

ところでさっきからアインシュタインによく似た老紳士が廊下を行ったり、来たりされています。「Rob、だれ?」「え、知らないの?あの人がNassibian博士だよ。」「だれ?」「この研究所の看板見ただろ。この研究所の名前になっている有名な先生だよ。写真とってもらったら?」そう、この研究所の正式名称はNassibian Nanofabrication Facility。写真、残念。

日本にいてもなかなかできない経験に、一同興奮気味。やはり君たち、SSH生だね。生き生きしているよ。そして口々に「こんな経験、この研修に来ないとできなかったね。」という研修生。皆、本当にいい笑顔です。I’m really pleased to hear it(それを聞いたら私も満足)。

Rob先生にも訳して伝えると、満面の笑みを浮かべました。「大変だったけど、やってよかったな。ありがとう。I’m so happy to work with you(一緒に仕事できて、うれしいよ)。」というと、「おんなじ気持ちだよ。キャリア教育の観点からも、良かったと思うよ。Naokiの専門だろ。でも、the programme has just begun(でも、まだプログラムは始まったばかり)。まだやることはたくさん残ってるよ。」Rob先生とTourにも同行してくださったYusukeさんにお礼を言って別れを告げます。

「どうだった?」CELTへの帰り道、こう問いかけました。「知らないことばっかりでした。」「知ることができて、良かった。」「進路に役立ちますよねぇ。」と研修生が口々に答えます。工学部にもいろんな専攻がある。外国で学ぶという選択肢もある。「生き方は知ってることからしか選べないって去年の講演会で聞いたでしょ。良かったね。何事も興味を持って自分から、だよ。」画竜点睛を欠くのはいけないと思って言った一言が、実は蛇足だったりするのが私の悪い癖です。一瞬、また言い過ぎたかな、と思ったが、私の言葉に大きくうなずく研修生に、成長を見た引率者でありました。

ガイダンス部長のつぶやき in Perth
毎晩、ブログを書いていて抱く、漠然とした不安。文章の長さと読んでいただける率は、反比例するのではないか。反比例するだろう。反比例するはずだ。反比例するに違いない。いや、明らかに反比例しかしない。
ネットって、不思議な感覚に陥るものですね。

N.Miyashita@Perth
posted by 三田祥雲館 at 23:31 | 兵庫 ☔ | Comment(10) | 海外研修

2013年07月28日

No.6 Sunday Breakfast

うららかな朝です。昨日までは荒天で波しぶきを上げていたスワン川も、いつもの穏やかな顔に戻りました。引率者もいつもより少し寝坊して、遅めの朝食です。
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大好きなスイカをほおばりながら、考えるでもなく、研修が始まってらの3、4日のことをが頭に浮かんできます。

「今日は日曜日。研修生たちはHomestay Familyとどんな時間を過ごしているのだろう。」

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こんなことがありました。7月26日、CELTでの研修2日目、自力登校初日のことです。

朝、2人の男子研修生がHomestay Fatherと共にCELTに登校しました。昨日もご挨拶したFatherでしたので、「どうしてまたいらしたのですか?」とたずねる引率者。

「いやぁ、知らない街でバスに乗ったり電車に乗ったり、不安なものだよ。いくら説明されたって、わからないかもしれないだろ。日本人は奥ゆかしいから、あまり何度も聞くと迷惑になると思ってしつこく質問してこない。だから、こうやって一緒に来て道案内するのが一番いいんだよ。」と答え、片目をつぶってみせるFather。
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「いやぁ、ご親切にどうも。」「自分の子どもや孫のためなら、大変だって思わないだろ。それと一緒さ。もう40年も前になるけど、パラグアイに住んでたときは、バスの乗り方もわからなくて心細かったよ。そんな思い、させられないだろ。だから今でも、スペイン語しゃべれるよ。あと、ドイツ語とフランス語と。私も若いときは世界中を旅して回ったものさ。」私が「Muchas Gracias(どうもありがとう)」とお礼を言うと、「De nada(どういたしました)」といって、帰っていかれました。

そして下校の時間になり研修生と雑談していると、またそのFatherが現れました。帰り道も同じようにしてくださるとのこと、本当にありがたいことです。
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こんなこともありました。7月25日、Homestay Familyと始めて対面したときのことです。

「Thank you very much for coming to collect my students. で、明日は・・・」と続けようとする私の言葉を、「No worries.ちょっと、水、持ってない?この子、のど渇いてるのよ。」サングラスを頭に載せた気風のいいMotherがさえぎります。Motherというより、「おかあちゃん」という感じです。

見るとおかあちゃんの横で、小学校の制服を着たかわいらしい男の子が、カラのペットボトルをくわえて立っています。完全に迫力負けした引率者はあわてて「Y,y,y,yes, I have water.えーっと、彼のボトルに、入れたらいいですか?」といって、水を移しながら、「水、持ってて良かったぁ。ないなんていったら、首絞められそうだもんな。」とは心の中のつぶやき。間をつなぐように、「How old are you, boy?」と聞く私に男の子はモジモジ。そりゃ、急に知らないおじさんに話しかけられたら、そうなります。

と、次の瞬間、「48歳?37歳?聞かれてるんだから、さっと答えなさいよ。」と男の子をたしなめます。ごめん、いらんことを聞いたせいで、この子が怒られちゃった。男の子が「I’m 6・・・.」というが早いか、「Thank you for water.助かったわ。じゃ、生徒、連れて行くわよ。」
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聞けばこのおかあちゃん、13歳(M)、11歳(F)、6歳(M)の2男1女の母親だとか。急に3人のお兄ちゃんになってうれしそうな研修生2人を見送ります。でも、大丈夫かな。明日は研修生たちが自力で登校だぞ。バスの乗り方、ちゃんと教えてくれるのだろうか。「男でしょ、自分たちでがんばりなさいよ。」とか言われそうだな。ま、そうなったら、がんばれ。

次の朝、おかあちゃんの姿がありました。「連れてきてくれたんですか?」「そう。心配でしょ。英語にもまだなれてないし、いくら説明したって、私が親なら心配だわ。週末には一緒にバスに乗って、練習よ。」いやぁ、ちょっとでも疑ってすいませんでした。心の中でお詫びしながら話を聞き、こういうおかあちゃんならいい子に育つと確信した引率者なのでした。

Homestay Familyは文化的背景も家族構成もばらばら。しかし、研修生への愛情は、どの家族にも共通しているようです。こんなHomestay Familyとなら、楽しい日曜日に違いありません。

                  ☆    ☆    ☆

それにしても冬にスイカか、季節感、ないな。日本の21倍の広さのオーストラリアは、北の端が熱帯にかかります。WAだけでも日本の7倍。冬でも、スイカがとれるのです。

あ、いかん。好物を食べながら文句を言ったら、ばちがあたるな。緊張と疲れで神経がとがっているようです。反省。おいしいから、いいか。

日本もいい、オーストラリアもいい。口の中に広がるスイカの甘さに、両方のよさが染み出してきました。

週末だもの。私も少し、楽しもう。

PS 写真は撮りためたものを順不同で貼り付けました。悪しからず。

ガイダンス部長のつぶやき in Perth
以前、オーストラリア人、イギリス人、アメリカ人から日本人の居眠りをからかわれたことがあった。電車でも会議でも、良く寝るよね。しかも降りる駅に来ると目が覚めるでしょ。ヘンだよ、と。
それ以来、パースに来るたびに本当に居眠りしないんだな、あんたたちは、と目を皿のようにして観察している。
そして今日、電車のっていたら・・・、あ、いた。いるじゃないか。結構ぐっすりだぞ。今度私をからかった彼らに会ったら、言ってやろう。
降りがけにチラッと覗くと、彼は日本語の本を持っていた。そして、ふっと目を覚ますと、「あ、ヤバイ、降りなきゃ」と日本語でつぶやいて足早に立ち去った。日本人だった。

N.Miyashita@Perth
posted by 三田祥雲館 at 19:20 | 兵庫 ☀ | Comment(0) | 海外研修

2013年07月27日

No.5 本邦初のSSH科学研修

Homestay Familyと終日過ごす最初の週末。天気が悪くちょっと残念な感じもしますが、長旅の疲れを癒すにはちょうどいいかななどと思いながら、ここ数日のことを振り返っています。

ということで、昨日7月26日(金)のSSH科学研修のご報告です。

【SSH科学研修】
集合はCELTのFoyer(玄関ロビー広場?とでも訳しましょか)に8:45 sharp!!という約束でしたが…8:30全員集合完了。Fantastic!

今日は一日Main Campusにある工学部棟・物理学部棟での実習です。と、その前に、今日の午前中、一緒に勉強するPerth Modern School(PMS)の生徒の皆さんとの顔合わせ。(PMSについてはhttp://www.perthmodern.wa.edu.au/を参照してください。)州内トップクラスの優秀な生徒を集めて質の高い教育を提供するPMSから、科学と日本語を同時に専攻する9人の生徒たちがやってきます。

UWAの学生団体が今日のために開発した「資源エネルギー」に関する体験プログラムを、祥雲生とPMS生が1対1の2人グループで学習していきます。「学生団体」とはいってもサークルのようなものではなく、研究や社会貢献を行う準公式の組織体です。

はじめのプログラムはThe Society of Petroleum Engineers(SPE)による「油田・天然ガス田開発」に関する講義とアクティビティです。まずは講義をしっかり聴き、振り返りテストで理解度を測定します。「どれが正しいのかな」と相談する各グループに1人ずつSPEの学生スタッフが入って、講義でわからなかったところを懇切に説明してくれます。学生スタッフが答えを間違えたりもして、会場が笑いに包まれ、なごむ場面も。
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講義が終わると、アクティビティです。2つのプロジェクト課題が与えられ、グループで協力して課題解決を図ります。

1つは「石油流出による海洋汚染を食い止めろ」。水を張った水槽に着色したサラダオイルを流して石油流出に見立て、協力して除去を試みます。与えられた道具は3連に結んだ輪ゴム、脱脂綿、キッチンペーパー、そしてその辺からとってきた「草(芝生)」。輪ゴムで表面の油を端に寄せてキッチンペーパーに吸わせたり、草を油の真っ只中に突っ込んで付着させたりと創意工夫を重ね、アイディアを出し合って格闘しています。
実は、輪ゴムは「オイルフェンス」、キッチンペーパーや脱脂綿は油の吸着剤というように、流出事故対策に実際に使われるものを模しているのです。じゃ、「草」は?沿岸部の流出事故では、特殊な植生を使って処理する方法があるそうで、そのことに気付かせる仕掛けだったのです。(ただ、生徒は誰も気付かず、答え合わせのビデオを見て驚いていましたが。)
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もうひとつは「海底油田開発のための強固なプラットフォーム建設」。ストローを鉄筋に見立て、粘土を使って組み合わせながら構造物の強度について体験的に学習できるアクティビティーです。強度を高めるには2本のストローを束にして・・・と、ここで「筋交い」を入れることに気が付いたのは、祥雲生でした。地震国・日本ではみんなが知っているこの知恵をPMSの生徒たちと共有していきます。
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協働作業の副次的効果として、講義のときは硬かった双方の生徒の表情にも、笑顔がのぞくようになりました。

ところで、なぜ「油田・天然ガス田」開発の学習なのか。2012年の統計では、オーストラリアは対日本の液化天然ガス(LNG)の最大の輸出国(largest supplier)になりました。そしてここ西オーストラリア州(WA)の北西沿岸海底油・ガス田(the North-West Shelf)が国内最大規模のものなのです。LNGは都市ガスのほか、火力発電の燃料としても多く消費されており、原発政策の先行きが不透明な現状にあって、その安定供給が最重要課題となっています。それを友好国・日豪の若者が共に学ぶ姿に、心強さを感じる引率者でありました。

次は、The Australasian Institute of Mining and Metallurgy(AusIMM)という団体による鉱産資源開発についての模擬体験「Mining Games」です。ちなみにMetallurgy(メタラジー)は冶金とか金属精錬という意味ですので、鉱産資源採掘から精製までを総合的に研究している学生団体ということになります。掘って出ないものはないといわれるほど資源に恵まれたWAで学ぶには、またとないテーマです。

講義も早々に、模擬体験へ。(ところで、学生さんたちはなかなかのスピードでプレゼンしていきます。研修生の理解を助けるために今日は引率者が同時通訳的に訳していきますが、頭がクラクラしてきました。)

今日のGameは「Gold Panning」。深めの皿の上に金を含んだ砂を載せ、水の中でゆすったりくるくる回したりする、あれです。金に見立てた直径7ミリほどの金属5枚を、砂の中から文字通り「洗い出す」のですが・・・これが難しい。砂と一緒に水の中に沈めてしまう者続出、本当の金なら大損ですね。あとで探すの、たいへんだろうなぁ、と何ともいたたまれない気持ちでいっぱいです。
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などと考えながら振り向くと、アクティビティーの合間に和気藹々と交流を深める双方の生徒たち。若いって、いいなぁ。
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最後はChemical and Process Engineering Clubという工業化学を専攻する団体によるHYSYS DEMO。これだけだと何のことかわかりませんが、要は石油精製に伴う化学反応をパソコン上で模擬実験しようというもの。2人ペアで1台のパソコンをシェアしてバーチャル実験を行います。有機化学、まだ学習してないだろうし、わかるかなぁ。と不安に思っていると、ここでも学生スタッフが化学式からソフトの使い方まで、親切丁寧に教えてくれます。そして、化学式は万国共通か・・・。理系科目が苦手だった私には手も足も出ませんが、「まぁ、ぼちぼちわかりましたよ」と研修生。さすがです。
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ここで、最後にSSH科学研修のUWA工学部側の担当者Rob Blandford先生から課題が課されました。内容は、海底資源開発に関するさまざまな課題を、日豪の生徒が協力して考えるというもの。今日と来週の金曜日の2回しか会えない生徒たちですが、工学部によってデータベースが作られて、インターネット(online)で情報を交換し合います。大学が専門分野の知識を提供した後課題を課し、双方の高校生が共に取り組む。国境を越えた高大連携、科学技術をベースにした日豪の先進校同士の協同学習、研究交流・・この研修が本邦初の試みなのです。

お待ちかねの交流ランチ。CELTの手配でサンドイッチやフルーツが用意され、一緒に楽しく食事です。「はい、祥雲生もPMS生も一緒に座ること。Please be seated together with SSH students and PMS students! Especially with your buddy student.」と言おうと思って室内を見渡すと・・・仲良く同じ席に付き、食事もそこそこに写真を取ったり、連絡先を交換したり、わいわいおしゃべりをして笑いあったり。はい、私が野暮でございました。
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PMSのAnt先生が「PMS students, let’s head off for school! (帰るよ)」と声をかけると、「No~. I don’t want to go back.(え〜、帰るのいや〜)」と生徒たち。複雑な表情のAnt先生に、「わかりますよ、同じ教師として。ここにいさせてやりたいけど、午後の授業もあるからねぇ」といってお互い苦笑い。See you next Friday, PMS students and Ant-sensei.

午後は「天文学」の講義とインターネット望遠鏡の実習です。UWAがWA教育省とタッグを組んで、州内の小中高生に質の高い科学教育を提供するために物理学部に設置した「SPICE」というセンターのPaul先生の講義です。天体検索ソフトStellariumの操作操作実習、屋上の望遠鏡見学などなど、盛りだくさんの内容です。
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この望遠鏡、インターネットで遠隔操作して自分が観測したい天体に関して、離れたところからでも画像やデータの取得が可能なのです。研修生には帰国後もずっと使用できるユーザーIDが交付されます。Paul先生に小惑星Sandashounkanの話をし、ちょっと暗すぎて観測できませんかねぇと言うと、「No problem.この望遠鏡は19等星までいけるから。日本からでも、観測できるようになるね。」と一緒にうれしがってくれました。
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さて、密度の高い一日が終わりました。「何言っているか、わかってきた?」とある研修生に聞くと、「まぁまぁですかね。だんだん聞きとれる語数が増えてきたような気がします。」との答えが引率者の一抹の不安をぬぐってくれます。教員として生徒を育てているつもりが、私が育てられているのかなぁ。「負うた子に教えられ」とはよく言ったものです。生徒と一緒に私も成長できる海外研修。たまりません。

ガイダンス部長のつぶやき in Perth
パースの名所、スワン川沿いのホテルに滞在中。さぞ景色も良かろうと窓を開けると、方向が悪く見えるのは駐車場と工事現場。ため息をついてカーテンを閉めながら、パース市内の建設工事の多さを思い出す。WAは資源に支えられて景気がいいんです。高給を求めて国内他州からの移住も多いらしい。うらやましいなと思いつつ、日本唯一の資源・優秀な人材の育成の大切さに思いをいたしておりました。

N.Miyashita@Perth
posted by 三田祥雲館 at 13:47 | 兵庫 ☔ | Comment(1) | 海外研修

2013年07月26日

No.4 8時45分だよ、全員・集合!!


7月26日(金)のご報告

「みんな、迷わずにくるのか・・・。」毎年不安になる瞬間です。やっぱり昨夜はよくは眠れず、3〜4時間で目が覚めてしまいました。良く眠れないのは年齢なのかもしれませんが。

「なに不安がってるんですか。」とばかり、笑顔の研修生が登校を開始します。最初の生徒は8:20。授業開始25分前の余裕です。そして、おはようの挨拶もそこそこに、それぞれのHomestay Familyの自慢が始まります。家が広いとか、優しいとか、幼くかわいいHomestay Brothersと遊んだとか・・・。みな生き生きしています。その中で一番の自慢合戦は「ごはん」。ラザニア、タイ風カレー、パスタ・・・etc。そして、食卓では趣味の話をしたよ、とか、食後に東日本大震災の話題になって原発の是非について話し合ったとか。

実は毎年出発以来、機内食→機内食→機内食→ホテルの朝食→UWAの学食と出来合いの食事が続き、若い体はなんともなくても、心の中には寂しさを募らせている研修生が少なくないのです。そして、ステイ初日のHomestay Familyとの「あたたかな食事」に張り詰めていた気持ちが鎮撫されるようです。「家族のありがたみを・・・」という言葉は、飲み込みましょう。いうだけ野暮というものです。

ところで昨年度までの過去4回、登校初日に遅れた祥雲生は一人もいません。今年はというと・・・記念すべき第1号は今年も生まれませんでした。えらい。すごい。安心した。It’s amazing and I’m really proud of you all. 引率者もそろそろ日英チャンポンになって来ましたが、若く適応力の高い彼らは倍ぐらいのスピードでAussie化しているように見えるのは、私だけではないはずです。

ということで、SSH科学研修、文化語学研修とも、定刻どおりに全員そろって授業開始です!!(喝采)

【文化・語学研修】
午前中は教室での英語研修。到着2日目が一番つらいのは引率者も経験済み。眠く疲れた頭をフル回転させて課題に取り組みます。

一つ目のテーマは「How big is Australia?」。オーストラリアはとにかくデカイ。面積は日本の21倍にも及び、この西オーストラリア州だけでも7倍の広さを持ち、一説には世界で2番目に広大な面積を有する地方自治体なのだとか。そんなオーストラリアの地理を英語で学びます。

Morning Tea Breakをはさんで「Language in Australia」が次のテーマとなりました。アボリジニの言葉に始まり、オーストラリア特有の英語やスラングを学習していきます。「エイ」が「アイ」に発音が変わるオーストラリア方言は有名ですが、G’day, Mate(ゲダイ、マイ=よお)やCheers(チァズ=どうも)などはおおらかでフレンドリーなAussie気質に触れられるようで、引率者も好きなフレーズです。特にCheers!は私も多用しています。

そして昼食。愛情こもったHomestay Familyお手製のお弁当を顔をほころばせてほおばります。中にはHomestay Motherと一緒にサンドイッチを作った男子研修生もいたとか・・・。いいことです。

午後はお待ちかねの「カバシャム野生動物園」への全校遠足。実は毎年、祥雲館の研修に合わせて遠足の日が設定されて、全校挙げての大レクリエーション大会になるのです。ウォンバットに触れたり、オポッサムを抱いたり、ヘビ(たぶんPython=ニシキヘビ)を握ったりと大興奮。また、オーストラリアならではの羊の毛刈りショーやカンガルー・フィーディングで盛り上がりました。(オーストラリアの生態系については、昨年度の海外研修のブログhttp://shoun-hs.seesaa.net/article/283387007.htmlをご参照ください。)

では、写真です。
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心残りは天候です。今日のパースは昨日と打って変わってStormy Weather. 嵐のような風と瞬間豪雨が来たと思ったら10分後には晴天、というのを繰り返す一日でした。

SSH研修は、別便で明日レポートします。ま、盛りだくさんだったのですから・・・。

研修生たち、とにかく週末は楽しく過ごしてください。そして、月曜日にきらきらの笑顔を見せてくださいね。Have a lovely weekend with your homestay families!! 日本の皆さんも、Have a fantastic weekend!!

ガイダンス部長のつぶやき in Perth
オーストラリアの検疫は世界有数の厳しさらしく、Perth空港到着時には緊張する。無事通過できるか。もちろん研修団全員、食品や薬品、木製品などを持っていれば正直に申告している。毎年、係官の横に立ち通訳を買って出る。もちろん係官のためでなく、研修生のため。今年はなぜか心に余裕があり、係官と雑談した。
私:「みんな正直に申告してますからね、大丈夫。」
係官:「日本の学生はいつだって大丈夫。ホストファミリーへのお土産にお箸を持ってきたり、みんなに食べてもらいたいと思って日本の食材をほんの少しもってるだけだから。本当に優しいわね、日本の若者は。だから日本が好きなの。」
じゃ、なんであの子のスーツケース開けて調べたの?お役目とはいえ、ご苦労様です。

N.Miyashita@Perth
posted by 三田祥雲館 at 21:30 | 兵庫 ☔ | Comment(2) | 海外研修

No.3 さぁて、いよいよ、大学です

No.1の大学速報の続報です。

「腹が減っては何とやら。」で、眠い目をこすりながら朝食です。それにしても、「せんせい〜、調子が悪くて、食べられませ〜ん。」とか、「朝はいつも食べられないんです。」とか言う研修生が一人もいない。朝ごはんを食べるなど当たり前のようですが、長年教員をしていると、これがどんなにすごいことかわかります。いつも規則正しい生活をしている証で、引率者は3人とも研修生たちのご家庭の教育力に敬服です。
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8時20分、SSH号、文化語学号に分乗し、西オーストラリア州立大学(The University of Western Australia, UWA)英語研修センター(The Centre for English Language Teaching)
に向かいます。緊張の面持ちなのか、眠いのか。ま、みんな顔色もいいし、いざ出発だ。
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到着すると、早速、入校式とオリエンテーション。この研修全体のプログラムを一手に引き受けて組み上げ(put together)たMatthew先生(特別プログラム担当マネージャー)のご挨拶のあと、各クラスを担当する先生方からのレクチャーです。バスの乗り方から昼食のカフェテリアの使い方、CELTでの一日の時間の過ごし方、本校専用に作成されたテキストの概要まで丁寧な説明で安心できます。最重要ポイントは引率者からの日本語解説も交えて、きっちり確認していきます。
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その後、キャンパス・ツアーに出発です。CELTのあるNedlands Campusのあとは、Main Campusも巡ります。教室の確認をしたり、構内にあるさまざまな建物を見たり、時にはキャンパスに棲みつくクジャクに遭遇したりと大興奮です。とくにSSH研修はMain Campusにある工学部での授業も多いため、広大な敷地の中で自分たちの位置を確かめながら慎重に道順を覚えていきます。それにしても、美しくてひろい。ふだんからあの校舎で学ぶ祥雲生からため息が漏れるぐらい素敵なキャンパスなのですから・・・。
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カフェテリアで昼食をとり・・・うわ、お昼のリラックスムードの写真を撮るのを忘れた。すいません。フライドポテトに夢中でした。お昼の風景は、明日以降にまた・・・。

で、午後1時、本格的に授業が始まりました。

【SSH科学研修】
Peter先生は、これまで大学で理科や数学を教えてきました。同時に留学生への英語指導の資格も持ち、その経験も豊富です。まさに本校SSH研修にふさわしい、サイエンスを英語で教えることのできる先生です。

今日のテーマは「Geothermal Energy(地熱)」。当然英語で。energy、geothermal、fossil fuelなどなどのボキャブラリーの習得から始まり、熱交換装置(heat exchanger)の仕組みなど先端技術にまで話が及びます。

ところでPeter先生の授業は本当にエネルギッシュ(energetic)で、テーマにぴったり。位置エネルギー(潜在的エネルギー=potential energy)や運動エネルギー(kinetic energy)などの物理法則はみずからいすから飛び降りての実演です(一つ椅子の座面を壊しました)。また、VTRを使って視覚的イメージをつかみながらリスニング力も同時に鍛えて行きます。
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一番上:椅子から飛び降りる(落下する)Peter先生

実はこれ、州内の高校生が先端科学技術を学習することを目的にUWAが開発したテキストを、CELTが外国の高校生向けに語学習得の観点を踏まえて再編集したまったくのオリジナル。Matthew先生(もともとは英語教育の専門家)とTecla先生(CELTのベテラン英語Teaching Staff)がCELTの威信をかけてつくりあげたものなのです。つまり、このテキストでこの授業を受けるのは、日本どころか、世界で研修生が始めてということになります。(ちなみに、テキストには「ここで教師は椅子から飛び降りる」とはかかれていないようです、悪しからず・・・。)

授業の最後にはMatthew先生が来室し、明日以降の連絡です。明日は工学部での授業を、西オーストラリアの伝統ある公立高校で、高い能力を持つ生徒たちが学ぶPerth Modern School(PMS)の生徒さんたちと一緒に受けます。ちなみにPMSは過去にオーストラリア連邦の首相を2人も輩出したことのある優秀な学校です。

そして、PMSの生徒たちと2人2組でMatthew先生から課されるプロジェクトをこなします。実際にPMSの生徒に会うのは明日を含めて2回だけになる予定ですが、インターネットを通じて協働作業を進め、任務を完遂することになっています。ちなみに、PMSの生徒は日本語で、研修生たちは英語でやり取りを進めていきます。
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【文化・語学研修】
文化・語学研修は24人の参加者を、性別、学年をバランスよくミックスして2クラスに再編成し、Heila先生、Laura先生、Louise先生による完全少人数制で指導を進めます。あれ、数が合いませんね。そうです。2クラスに3人という手厚い教員配置で、必要に応じてTeam Teachingをしたり、個別指導をしたりしてきめ細かなサポートが展開されるのです。Native Speakerによる複数指導はなかなかないですよ。しかも3人とも指導経験豊富なベテランで、何と贅沢な。祥雲生になりたいなぁ、と思ってしまった引率者です。
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文化・語学研修の今日のテーマはズバリ「How to Live with an Australian Family」です。食事の習慣、家の構造、お風呂の入り方、オーストラリアの人々の一般的な価値観などを英語で学びます。それにしてもさすがはベテランの先生たち、発問の仕方や生徒との授業中のコミュニケーションのとり方など参考になることばかりで、引率者にとっても良い研修です。いやぁ、うまい。

本題に入る前の英語の耳慣らし、口慣らしのアクティビティーにもプロの技が光ります。「あなたたちは何を『する』のが好きですか。これを『する』のがすき、と思う動詞を3つ書いてください。」「書けたら隣の人の動詞を見て、聞きたいこと、質問を考えてね。」動詞が鍵を握る英語ならではの発問です。生徒の様子を見て、「ちょっと難しいですか?えーっと、○○さんはswimが好きと書いているので、たとえば ”Where do you usually swim?”とか”Who do you swim with?”とかね。どうですか?思いつきますか?」とヒントを与えながら、生徒が持っている力を引き出していきます。すると、研修生たちができるようになっていくから不思議です。さすがです。
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4:00からHomestay Familyの皆さんと「ごた〜いめ〜ん」です。平日の4時などという出にくい時間のお迎えに、心からの感謝を伝え、研修生たちを乗せた車に手を振ります。といっても皆さんバラバラの時間に、思い思いの方向からやってくるので、一組消え、二組消えで、最後のペアがいなくなったのが5時近くになりました。
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あたらしい家族に照れながらごあいさつ。急にかわいい妹・弟ができてうれしそう・・・

大学からの帰り道、半円の鮮明な虹を見ました。しかも、すぐそばにもう1本の虹が同時に現れ、珍しいDouble Rainbowとなりました。今年の研修も、いいことがありそうだ。
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いまごろ(今はこちらの夜11時を少し回ったところです。)は、みな夢の中かな。では私もそろそろ・・・って眠れるかな?長旅で疲れてはいますが、明日は自力登校初日です。ドキドキしますが、彼らを信頼して、全力で眠りにつく努力をします。おやすみなさい。


ガイダンス部長のつぶやき in Perth
ホテルまでの帰り道、南十字星を見た。役得だと思って、年甲斐もなくうきうきした。その直後、「沖縄からでも見えますよ」といわれた。そうなんだ・・・。聞かなきゃ良かった。

N.Miyashita@Perth
posted by 三田祥雲館 at 00:38 | 兵庫 ☔ | Comment(2) | 海外研修

2013年07月25日

No.2 西オーストラリア州海外研修 SSH科学研修 文化語学研修が始まりました

さて、時間は戻って、海外研修出発当日のご報告です。

 7月24日(水)、朝から雨模様の三田を後に、関西国際空港に向かったのは朝6時。正確には、研修生の協力で予定10分前の5時50分に出発しました。多数のご家族、本校教職員の見送りに手を振る研修生の表情は、笑顔の中に出立(しゅったつ)の高揚感が満ちています。さて今日から2週間、どんな経験をして、どんな成長を遂げるのか・・・引率者の毎年の楽しみで、ワクワクがとまりません。

 今年は、SSH科学研修が始めて西オーストラリア州(the Western Australia, WA)での開催となり、同日程の文化語学研修とあわせて総勢32名+3名の引率者で大変な大所帯です。ただし、同日程といってもSSH科学研修と文化語学研修はまったくの別メニューが準備されています。(研修詳細は後日、徐々に)

 香港で乗り換えです。温帯冬季少雨気候(Cw)に属する香港の夏は雨季。天気は雨で、香港国際空港に向けて高度が下がると、不安定な気流が機体を大きく揺らします。それにしてもこの機長、うまい。この荒天でこの滑らかなランディングです。飛行機マニアの引率者にはたまりません。

 到着した香港空港はスポーク路線で世界中とつながり、世界中の人々が文字通り行き交うMulticulturalで巨大なハブ空港です。でも移動は動く歩道で楽チン楽チン。2時間近い待ち時間も、さまざまなショップを見て回るだけで飽きません。

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上:動く歩道でご機嫌の研修生たち   下:颯爽と飛行機からおりる眠そうな研修生たち
 
 あらら、ここで小トラブル。荒天の影響で出発が50分近くのDELAYが発生し、機内でおとなしく(居眠りをしながら)待機です。

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上:香港−パースはエアバス330型機で(うれしい)   下:待ち時間も楽しい楽しい

 ということで、パース到着も、ホテル到着も遅れ、もうすっかり深夜の投宿です。ということで、明日に備えて早く寝ることです。研修生諸君もへとへとのようで、「早く寝なさいよ、静かにね」という注意は必要ないようです。Have a good sleep and see you tomorrow morning at 7:00!(これ以降の時刻表示はすべて、現地パース時間=日本−1時間となります。)

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上下とも:パース空港に到着 入国審査前の研修生たち

 さて話しは今朝に戻って、関空到着直前のバス車内での、引率者からの出発前最後のお説教として、期待をこめ、3つの願いを語りました。

1つは、自分のことは自分でする、何かあったら自分から言う。ありきたりですが自立心を養ってほしいと思ったからです。ついつい先回りして世話を焼きすぎてしまうのは私の教員としての未熟さの表れですが、自戒の念もこめてそう話しました。
 
2つ目。高校生が2週間家庭を離れて暮らすのは、日本国内でもなかなかできる経験ではない。しかも、よそ様の家庭にお世話になるのです。ぜひ2週間のうち1度でいいから日本の親や家族のことを思い起こし、ありがたみをかみ締めてほしい、と伝えました。「え?1つ目の話と喰い違っていないか?」と思われますか?

引率者は「自立」とは、家族を含む自分の周囲の人たちと適切な距離をもって接し、自分の役割を自分で決めることのできる力だと考えています。程よい距離の中で、自分のことは自分でしたり、他人の力になったりもするし、逆に甘えたり、依存したっていいんです。なんでも自分でできたっていうだけでは本当の「自立」ではない。矛盾するようですが、「自立」って他者がいてはじめてできるものなんですよね。だから海外研修を、今までどっぷり甘えて浸かった家族のことを少し遠くから眺める機会にしてほしいのです。そのとき、本当に親のありがたみもわかるのでは、と。そしてそれがわかったときが彼らのTake-offなのだと思うのです。
 
最後は、とにかく健康に留意すること。「命あっての物種」という言葉の通り、健康でなければ充実した活動ができません。3つ目にして、最大のお願いであり、私たち引率者の最重要任務でもあります。
 
これから楽しい海外なのに、抹香くさい話で嫌がるかな?と思いながら研修生の表情を見ると・・・それまで友達とのおしゃべりに笑いあっていた表情が一変、シュッと真剣な眼差しに変わったではありませんか。口元も引き締まって。よしよし、君たち、見込みがあるよ。じゃ、2週間、みっちり・・・。(それにしても、ひさしぶりに教師らしいこと言ってしまって、なにやら照れくさい気持ちでいっぱいです。)

地中海性気候(Cs)のパースは冬の今が降雨季となり、やはり今日も雨降り模様。なんか今日は雨に付きまとわれています。気温10度。快適。明日からのAussie Lifeを夢見ながら、おやすみなさい。

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空港からホテルに向かうSSH研修のバス車内

ガイダンス部長のつぶやきin Perth
Perthのからすの鳴き方が変だ。「ぎゃー、びゃー」という声を発している。カラスの鳴き声は学習による伝播なのか。それとも調子が出ないのだろうか。そうならば龍角散をどうぞ。
N.Miyashita@Perth
posted by 三田祥雲館 at 22:31 | 兵庫 ☔ | Comment(0) | 海外研修

No.1 西オーストラリア州 海外研修 

昨夜、無事パースに到着しました。

生徒は少し疲れていますが元気です。今朝は6:30に起床し7:00から朝食を食べ、ホテルから西オーストラリア州立大学の語学センター(CELT)に向かいました。まず、オーストラリア人の先生4人の案内でキャンパスツアーに出かけました。
PETERはSSHプログラム担当、HEILAとLAURAとLOUISEは文化言語コース担当です。文化語学コースは2クラスに3人の教員を配置し、英語力の強化を図ります。また、PETERは理科や数学を大学で教えると共に、外国人に英語を教える免許を持つ、まさに今回のSSHプログラムにふさわしい先生です。たった今、午後からの授業が始まったところです。
また後ほど詳しく報告します。
posted by 三田祥雲館 at 15:27 | 兵庫 ☀ | Comment(2) | 海外研修

2013年07月23日

2013 西オーストラリア州 海外研修 第3回事前研修(7月18日)

週末をはさんでいよいよ西オーストラリア州へ旅立つ日が近づいてきました!

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今回の研修ではALTの先生に協力していただいて実践的な英会話を学びました。
シミュレーション画像を利用してチケットカウンター、機内、入国審査、税関、ホテル、ファーストフード店、お土産屋さんなどでぜひとも知っておきたい表現を練習しました。

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また後半では結団式で発表する英語での決意表明の準備を行いました。どんなスピーチが聞けるのか楽しみです。
posted by 三田祥雲館 at 08:50 | 兵庫 ☁ | Comment(0) | 海外研修

2013年07月22日

2013 西オーストラリア州 海外研修 第2回事前研修(7月11日)

今年も西オーストラリア州海外研修に参加する生徒が事前研修を受けて準備を始めています。第2回は西オーストラリア州政府代表部神戸事務所所長の平田典子氏を講師に迎え、兵庫県と西オーストラリア州との関係や研修先であるパースの様子についてお話を聞かせていただきました。

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日本との関係は古くは明治時代にまで遡り、南洋真珠の採取が行われていたそうです。また兵庫県とパースは1981年に姉妹州県となり民間レベルでの交流のモデルとなっているとのことでした。

後半は平田氏のリクエストにより生徒一人ひとりが今回の研修に参加する動機や目的について発表しました。

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研修の最後にはお待ちかね、ホームスティ先の家族の発表もありみんなの気持ちは一気に西オーストラリアへ向かった様子でした。
posted by 三田祥雲館 at 08:36 | 兵庫 ☁ | Comment(0) | 海外研修

2012年10月18日

西オーストラリア州海外研修報告会

10月考査が終了した10月18日の午後、西オーストラリア州海外研修の報告会が行われました。

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まずは、校長先生の挨拶。
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続いて、国際交流協会副会長東部様にご挨拶いただきました。
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次に、引率教員による研修内容や成果報告。

そして、今日の報告会の見せ場、参加者全員による研修報告 in English!
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ホストファミリーとの楽しかった思い出、動物園で触れたカンガルーやコアラ、現地の高校生との交流、文化の違い、将来への抱負など、それぞれの体験や想いを頑張って英語で報告しました。

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最後に、国際交流協会副会長中川様より閉会のご挨拶をいただきました。

現地での研修は終わりましたが、これで終わらせるのではなく、研修を通じて学んだことや考えたことを元に、さらに成長していってくれることを期待しています。

なお、参加者による現地レポートのポスターを本館1階に展示しています。オーストラリアに関心がある人もない人も、ぜひ立ち寄って見て下さいね。
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posted by 三田祥雲館 at 16:44 | 兵庫 ☁ | Comment(2) | 海外研修

2012年08月06日

NO.16 未来への旅の記憶〜Memories of Journey for Future〜

【帰国のご報告にかえて】
 8月3日(金)曜日の夜半、私たち一行を乗せた機体がゆっくりと動き出しました。帰国の途に着く研修生の物憂げな雰囲気に、“Crew, please be seated for taking off.”と離陸のために乗務員に着席を指示する機長の事務的な声が対照的です。エンジンの出力が全開にされ、ランディングギア(車輪)のブレーキがリリースされると、機体は轟音を立てながらスピードを上げていきます。満席のせいか、離陸までに時間がかかり、研修生がパースに残した名残を惜しんでいるかのようです。

 それでもいつしかスッと機体が浮上し、パースの夜景が窓の外に流れて行きます。私はそれを眺めながらシートに深く身を沈め、2週間の日々を考えるともなく思い起こしていました。
                   
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 CELTでの英語学習の充実ぶりは、過日のブログでお伝えしたとおりです。いい教材やカリキュラム、いい先生方に、学ぶ気持ちに充満した研修生がいて相乗効果を生み、皆、ぐんぐん力を付けます。しかし、力がつけばつくほど、高みを目指せば目指すほど、英語力が伸びているのに自信を失うことがあるものです。そんな彼
らを温かく励まし、時に叱咤しながら成長を促してくれるCELTの先生方には頭が下がります。
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 最終日近くには、かなりのスピードで話が展開しても、「どう?」と先生から質問が来ると、的確に「私はこう思います」とか「こういう意味です」と答えが返ります。まさに「打てば響く」とはこのことで、こうなると俄然やる気になってしまうのは、万国共通の教師の性。テキストを超えて研修生に大切なことを教えてくれます。

 Anoma先生は、日本人が弱い発音を徹底的に鍛えようと必死です。発音しにくい単語やネイティブには聞き取りにくい日本人特有のなまりを、できるまで、懇切に教えてくれます。まるで、母親が(というには少し若すぎますが)子どもに口移しで言葉を教え込むように。
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 Anna先生は、ご自身のアフリカでのチャイルド・ケアのボランティアの経験を表現力豊かに語られます。英語が使えると、困っている人々に手を差し伸べることもできえる、そうするとあなたたちの人生がきっと豊かになるのよ、と語る先生に、研修センターの英語講師の枠をはるか大きく超えた教育者のまなざしを感じます。
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 そして最終講義が終了すると、卒業検定のプレゼンテーションです。2〜3人が一組になって進めますが、その質の高いこと。内容は言うに及ばず、限られた紙やペンを使ってフリップをつくり、動物の分布図や特徴を図示するチーム。一人が一方的にしゃべるだけでなく、英語での掛け合いを通して話題に引き込む手法を使うチーム。かと思えば、美しく聞きやすい発音で滑らかに話を運ぶチーム。この2週間のAnna先生とAnoma先生の教えに報いるように上質の発表が続くのです。
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 さらに祥雲生の真骨頂は、英語による質疑応答。もじもじ・・・かと思っていたら何のその。“What does the emu have a long neck for?(エミューの首はなぜ長いのですか。)”発表を良く聞かなければ質問はできませんし、英語で質問しようと思ったらなおさら力が必要です。 しかもGood question。英語でGood questionは単に「良い質問」というだけでなく、的を射た鋭く答えにくい質問という含意があります。

 エミューの首が長い理由はさすがに答えられないだろうなと思っていると・・・“I don’t know. But I think the emu has long legs and it has a long neck to reach the ground. The emu eats grass on the ground.(良く知りません。が、エミューは足が長いので、地面まで届くように首が長いのだと思います。エミューは地上の草を食べるからです。)”その答えを聞いたAnna先生も、“It’s a very logical answer. You’ve got logic here.(とても筋の通った答えです。論理的な思考力まで身に付きましたね”と驚きを隠せません。私も隣で“Oh”と唸るばかりです。この質疑応答を英語でするのですから、大したものです。

 そして、全員無事に卒業検定をパスし、修了証交付式です。Anna先生、Anoma先生の立会いのもと、Matt先生から直接、修了証と記念の本が手渡されます。「がんばってね。」「未来は明るいよ。」「あなたの授業中の活躍は本当にすばらしかった。」など、研修生一人ひとりにメッセージを伝えてくださる先生たちには、本当に頭が下がります。ここまで個々にまなざしを注いでいたのかと・・・。
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 修了式後、Farewell PartyがCELTから通りをはさんだお向かいのTrinity Collegeで行われました。「キャー、おすしがある、海苔巻きもある。」「おー、しょうゆがある。」「からあげだー。」久しぶりに見る大量の日本食にテンションは最高潮。あと数時間で帰国するんだけどなぁ。そんな風に考えていると、「帰ったら、ご飯何かな?」「カレーが食べたいなぁ。」と、久しぶりの和食から、お母さんの味、家庭の味に話が膨らみ、なんだかしみじみとしている研修生もちらほら。親元を離れて、いろんなことを考えて、やっぱり自分が育った家族が一番だということをあらためて考えてくれたのかな。
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 最後に、Anna先生、Anoma先生からご挨拶。「本当に楽しい2週間でした。パースを、オーストラリアを、好きになってくれましたか?またきっと戻ってきてくださいね。そして、この2週間は皆さんにとって、人生を変えるような経験かもしれません。夢を忘れず、前を向いて、がんばってね。See ya!!」CELTの先生方はいつも、語学以上の大切なことを伝えてくださいます。両先生、いつか研修生が活躍する姿をお知らせします。楽しみにしていてください。
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 夜8時半、homestay familyの車で研修生たちがCELTに集合します。たった2週間とはいえ、家族になったhomestay familyと研修生たちの離れがたい思いは察して余りあります。車の前で長時間抱き合いながら、「もう、いやや、帰りたくない。」と泣き出す研修生たちに、「また必ずPerthに来てね、来たらうちに泊まるのよ。」多くのご家族の皆さんが涙ながらに声をかけてくださいます。そしてそばにいる私に「本当に素敵な生徒さんでしたよ。」、「去年もいた先生ですよね、ぜひまた来年、素敵な生徒さんを連れてきてくださいね。」、「日本はすばらしい若者を育てる力があるのですね。」などと思いを伝えてくださるhomestay familyの皆さん。実は、祥雲生なら大歓迎と、連年受け入れていただいているご家庭が多いのです。ありがたいお気持ちに、精一杯の感謝を伝えて、バスに乗り込み、空港に向けて発車しました。帰りたい、でももう少し・・・引率者も含めて、そんな思いを胸に抱きながら・・・。
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 若くしなやかな研修生たちの成長に、頼もしく思ったり、驚いたり、教員として刺激に満ちた2週間でした。研修開始後数日経ったある日、「早く積極的に取り組んでほしいんだけど」と謙遜気味に言う私に、CELTの先生の一人が、「若者の成長にはチャンスと時間が必要です。」と語られていたことが今も強く心に残っています。そして、研修生一人ひとりがその言葉の正しさを証明してくれました。この姿を見るたびに、海外研修を始めてよかった、そして、若い彼らの未来への旅に同行できることは実に幸せなことだと強く思うのです。

 年齢を重ねた私ですら、パースでの日々に多くの刺激を受けました。教員としても、一人の人間としても。それが思春期にある研修生のこと、彼らがこの2週間で感じ、考えたことは私たちの想像をはるかに超えているに違いありません。彼らがこれから、何を語り、何をするのか、どのように人生を切り開くのか、楽しみで仕方ありません。
                     
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 こんなことを考えているうちに、もう夜中の2時過ぎです。私の疲労も限界です。無機質なエンジン音の中、私は深い眠りに落ちました。研修生の前途を夢見ながら・・・。


 研修地Perthにて、その日にあった出来事を旅の連れずれにつづった当シリーズも、最終号となりました。引率者の一日ごとのつぶやきにお付き合いいただき、ありがとうございました。結果として日本の皆様への日々の活動報告となっておりましたら幸甚です。また、引率者は、研修生諸君がこれを読み、自分自身の研修を振り返るよすがになればと、淡い期待を抱きながら書いたのも事実です。「先生はそういうけど、私は違った思いを抱いた。」「あ、あの活動はそういう意味があったのか。」どんな感想でもいい。それが未来への旅の道標となれば・・・。


 最後になりましたが、この海外研修にご助力賜りました皆様に厚くお礼申しあげます。
 研修を主催いただいている本校国際交流協会の皆様。平素より本校の国際教育全般にわたりご指導・ご協力をいただいている西オーストラリア州政府代表部神戸事務所長 平田典子様。現地研修全体の計画立案から実施までをご担当いただいているCELTの所長Bianca先生と特別プログラム担当課長のMatt先生。直接授業をご担当いただいたパワフルで明るいAnna先生、物静かで知的なAnoma先生。CELTでの生活上の課題にきめ細かくご対応いただいたLai先生。わが子のように愛情をもって接してくださったHomestay Familyのみなさま。皆様のお蔭をもちまして大変充実した研修となりました。本当にありがとうございました。

 そして何より、自分の殻を一枚破ろうと本研修に参加した生徒たちの背中を強く押し、快く送り出してくださった保護者の皆様、ご家族の皆様。心より感謝いたします。

 それではまたいつか・・・。See ya!!

N.Miyashita@Sanda Shounkan S.H.S.
posted by 三田祥雲館 at 22:15 | 兵庫 ☀ | Comment(2) | 海外研修

2012年08月04日

速報 17:30頃 到着です

西オーストラリア 海外研修
17:30頃 到着予定と連絡がありました。16:40
posted by 三田祥雲館 at 16:48 | 兵庫 ☀ | Comment(0) | 海外研修