7月の全校集会が行われました。
@ 校歌斉唱
A 学校長講話

防災に関するお話の後、学校長による講話が行われました。(詳細は後ほど)
B 表彰伝達

放送部 NHK杯 県放送コンテスト 入選、佳作
天文部 三田市表彰 特別賞
バドミントン部 神戸地区 団体3位 ダブルス3位
女子サッカー部 県総体2位・優秀選手
ソフトテニス部 県総体 団体9位
水泳部 丹有大会 団体1位・個人入賞
陸上競技部 男子総合1位・個人入賞
C 壮行会

ソフトテニス部 近畿大会(京都府 7/22)
水泳部 羽田さん 近畿大会(滋賀県 7/24)
陸上部 竹垣内君 インターハイ(新潟県 7/29・30)
応援団チアリーディング部 ジャパンカップ フライデートーナメントの部(東京都)
D 生徒会認証式

E 生徒指導部長講話
<学校長 講話>
明日から夏休みですが、校訓にある“自律”を実践することがとても大事な時期です。普段は、朝、決まった時間に起きて、学校に登校し、授業を受け、部活動をして帰宅する。決まった生活パターンで暮らしています。しかし、夏休みは、1日をどのように生活するかを自分で決めなければなりません。およそ40日をどのように過ごしたかで、成果に大きな差がでてきます。3年次は進路希望を達成するためにも、しっかりと生活をしてください。また、1・2年次も、予習復習から解放されるので、普段は取組むことの難しい、自分独自の学習を計画的にしてほしいものです。そして、学校外での活動、たとえばボランティアに取組むなど、自分の視野や考え方を広げるための取組みもしてください。
私の好きな本の一つに塩野七生(しおの ななみ)さんの著書『ローマ人の物語』があります。「ブルータス、お前もか」でよく知られている、ガイウス・ユリウス・カエサル、英語読みでジュリアス・シーザーの言葉「人間ならば誰にでも、すべてが見えるわけではない。多くの人は、自分が見たいと欲することしか見ていない」が、その著書の中に書かれていて、私には印象深く残っています。同じものを見ても、人によっては重要なことが見えていない、ということを表した言葉です。たとえば、自分の失敗を直視しようとしなかったり、自分に都合のよいように解釈したりするということです。客観的、公平に事実を見るのはとても難しいことなのです。また、上智大学渡部昇一名誉教授の『ローマの名言一日一言』に、「悪人の学問は狂人の剣に似たり」という名言が書かれています。そして次のような解説が書いてあります。「悪人が学問をするのは狂人に刃物を持たせるように危険である、という意味の言葉。昔は、ろくでなしが学問をすると家を滅ぼすといわれた。『ただの馬鹿はいいが、学問のある馬鹿は本当に家を潰す』と母がよくいっていたのを思い出す。実際に、そういう家があったようだ。この“学問のある馬鹿”という概念は非常に重要である。」
客観的、公平に事実を認識したり、知識を人のため社会のために活用したりするには、教室で学ぶだけでなく、実社会での経験から知識・技能や道徳性を身につける必要があります。諸君は、部活動からも多くのことを学んでいるはずです。西オーストラリア語学研修、SSHの海外研修などに参加する人も、得がたい学びの機会となるはずです。先ほども話したように、この夏休みには学校外での活動、たとえばボランティアに取組むなど、自分の視野や考え方を広げるための取組みをしてください。
「百聞は一見にしかず」ということわざを知っているはずですが、中国の客家(はっか)という民族の教えには、「百聞は一見にしかず されど百見は一行(こう)にしかず」というものがあります。一行とは、「実際に行(おこな)ってみる」という意味です。「見るだけでなく、体験しろ」ということです。学校を離れてさまざまな体験をすることが、諸君を成長させ、社会人としての行動力を養ってくれるのです。
それでは、夏休み中は自律した日々を元気に過ごし、多くの貴重な体験をして一段と逞しくなった諸君に、9月に再び会えることを楽しみにしています。